英ポンドは荒い値動きのレンジ内で推移し、06:00(GMT)のインフレ指標発表にかけて上昇したものの、1.3500目前で失速して反落した。GBP/USDは直近で1.3450をわずかに上回る水準となり、日中では23pips安。およそ6時間で53pips下げた後、さらに30pips下落して調整を深めた。英国の8月CPIは前年比3.1%と、7月の2.9%から加速し、市場予想どおりだった。コアインフレ率は2.6%で横ばい、サービス価格も3.4%で変わらず。物価上昇の主因はガソリンなど自動車燃料に集中しており、国内インフレ基調は大きく変わらないとの見方が広がるなか、市場の関心は米金利リスクへ移った。
米連邦準備制度理事会(FRB)の政策と市場の織り込み
注目は18:00(GMT)のFRBに移る。米政策金利レンジは現行の3.50–3.75%から3.75–4.00%へ引き上げが見込まれる一方、英中銀(BoE)の政策金利(Bank Rate)は3.75%。レンジの中央値で比較すると、金利差(キャリー)は0.125%ポイント分、ドル優位へ転じる計算となる。ポンドは8月高値から約230pips下落している。米国では8月の小売売上高が前月比1.2%増と、予想の0.8%増を上回り、コア(コントロールグループ)も1.4%増となった。金利先物は、米政策金利が12月に4.15%、2027年夏に4.52%に達することを示唆している。これはFRBが前回示した「来年3.6%」という見通しを上回る。一方、英国では11月にBank Rateが4%に到達し、2027年初にかけて概ね4.25%程度との織り込みとなっている。
英中銀(BoE)の決定とテクニカル要因
BoEの金融政策決定は木曜日11:00(GMT)に予定されており、6対3で据え置きが予想される。利上げ確率は約30%と、1週間前の10%未満から上昇した。背景として、生産者物価指数(PPI)が前月比0.7%上昇(予想0.3%)、前年比3.7%上昇(予想3.3%)となった点が挙げられる。金曜日発表の小売売上高は前月比-0.2%(前回-0.5%)が予想され、燃料除くベースでも-0.2%が見込まれている。テクニカル面では、上値抵抗が1.3500および1.3550近辺。下値支持は1.3450をわずかに下回る200日指数平滑移動平均(EMA)周辺、その下は1.3400、1.3350が意識される。日足のストキャスティクスRSIは3セッション連続で16近辺にあり、売られ過ぎ水準が示唆されている。
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