金は水曜日のアジア早朝取引で4,285ドル近辺へ下落した。米国債利回りの上昇と原油高がインフレ懸念を強め、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測を補強した。指標となる米10年債利回りは一時5.041%と2007年以来の高水準に達した後、伸びを削いだものの、直近では前日比3bp超上昇の5.00%近辺で推移。原油は、サウジアラビアがホルムズ海峡を迂回する主要パイプラインを停止したことを受けて上昇基調を維持し、市場はこの日後半に予定されるFRBの政策金利決定を注視している。
デリバティブ市場の織り込みでは、指標となる翌日物金利が25bp引き上げられ、3.75%〜4.00%のレンジとなる可能性が示唆されている。CMEのFedWatchツールでは、水曜日の9月会合での0.25%利上げ確率は約92.4%に達する。コメルツ銀行は、米10年債利回りが一時5%を上回った後、最終的に2bp高の4.99%で終えたと指摘。テクニカル面では、XAU/USDは100日SMAおよびボリンジャーバンドのミッドラインを下回って推移し、RSI(14)は約44。上値抵抗は4,330ドル、その後は4,455ドルおよび4,685ドル近辺が意識され、下値支持は4,225ドル近辺に位置する。
売買戦略と過去の局面
向こう数週間は、デリバティブ取引では金(XAU/USD)のショート、またはプットオプションの購入を推奨する。4,285ドル近辺では強い売り圧力がかかりやすい。米10年債利回りは5.00%前後で推移しており、利息を生まない金の相対的な魅力を大きく損なっている。過去を振り返ると、2007年末に利回りがこの重要水準である5%を上回った局面では、金は数カ月にわたり上昇モメンタムを得にくかった。
原油価格の影響とテクニカル水準
サウジアラビアがホルムズ海峡近辺の主要パイプラインを停止したことを背景に、原油価格の上昇にも注意を払う必要がある。この供給途絶はインフレ懸念を再燃させ、FRBに「高金利の長期化」を促す材料となる。きょうのCME FedWatchツールは利上げ確率を92.4%と示しており、金価格には引き続き下押し圧力がかかりやすい。
チャート上では、金は100日移動平均線(4,330ドル)を大きく下回っており、RSIも44と弱い。ショートポジションの利益確定目標として、下側ボリンジャーバンド近辺の4,225ドルを意識したい。この支持線を明確に割り込む場合、月次のより深い安値圏に向けて急落する展開が見込まれる。
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