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米国債利回りが2007年以来の高水準に達し、FRB決定を前に金は4,295ドル近辺で下げ渋る

by VT Markets
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Sep 15, 2026

金は火曜日、1カ月超ぶりの安値へ下落した後に下げ渋り、XAU/USDは4,295ドル近辺で推移した。月曜日には4,253ドルまで下落している。水曜日の米連邦準備制度理事会(FRB)決定と最新の経済見通し公表を前に、方向感は限定的だった一方、米国債利回りの上昇と米ドル高が利息を生まない金を圧迫した。10年債利回りは5%を試し、30年債利回りは約5.40%へ上昇し、いずれも2007年以来の高水準。これと並行して、米ドル指数は約2週間ぶり高値圏の99.60近辺で取引された。

中東戦争に伴うエネルギー価格上昇がインフレ懸念を強め、金融引き締め長期化観測を補強している。8月の総合CPIは前年比3.4%、PPIは7月の4.8%から5.4%へ上昇。市場では、2日間の日程で開催される会合の終盤に、2023年以来となる初の利上げが実施されるとの見方が広がっている。テクニカル面では、金は100日移動平均線(SMA)の4,328ドルを下回り、200日SMAは4,539ドル近辺。50日SMAは4,275ドル前後で目先のサポートとみられる。RSIは43近辺、MACDヒストグラムはマイナス圏を維持。上値抵抗は4,700ドル近辺にも観測され、下値メドは4,150ドルおよび4,000ドルが意識される。

Fed Policy Uncertainty and Trading Strategies

当社は、金がFRBの政策決定を翌日に控えて4,295ドル近辺で推移するなか、デリバティブ取引参加者に対し、今後数週間は特に慎重な姿勢を維持するよう助言する。米10年債利回りが5%に達し、ドル指数も99.60と強含む状況では、貴金属の短期的な上値余地は大きく抑えられやすい。FRBが最新の経済見通しと金利見通し(パス)を示すまでは、方向性に大きく賭けたポジションを避けることを推奨する。

歴史的に、実質金利が急上昇する局面では金は強い下押し圧力を受けやすく、8月の総合CPIが3.4%にとどまる一方でPPIが5.4%へ上昇している現況も例外ではない。FRBが利上げを実施し、引き締めの長期化を示唆する場合、金は目先のサポートを割り込む可能性がある。デリバティブ取引では、この下振れリスクに備え、短期のプット・オプション購入によるヘッジを検討したい。

Technical Outlook and Market Participation

チャート上では、金が100日移動平均(4,328ドル)と200日移動平均(4,539ドル)を下回って推移しており、明確な弱気バイアスが確認できる。日足で50日移動平均(4,275ドル)を下回って引ければ、下落が加速し、4,150ドル、さらには4,000ドルに向けた調整が進む公算が大きい。短期的な戻り局面では、4,328ドル付近へのリリーフ・ラリーを活用し、タイトなストップロスを伴うショート構築を提案する。

直近の上場投資信託(ETF)データでは、世界の金ETF保有残高は概ね横ばいで、個人投資家が様子見姿勢を強めていることが示唆される。一方、主要国で政府の借入コストが数年ぶり高水準へ上昇しており、国債市場への信認が揺らげば、いずれ安全資産需要が喚起される可能性はある。ただし、テクニカルのモメンタムが転換するまでは、金の最も抵抗の少ない方向は下方との見方を維持する。

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