EUR/JPYは火曜日の欧州時間にかけて続伸し、179.00近辺で推移した。世界的な原油高が、日本のエネルギー輸入コストを押し上げ、エネルギー輸入依存度の高い日本経済にとって円安要因となったためだ。もっとも、円は日銀の金融政策正常化(引き締め)観測に加え、キャリートレードの巻き戻し継続や国内勢の資金還流(リパトリエーション)を示唆する動きから、一定の下支えも残している。ユーロ圏では、欧州中央銀行(ECB)のタカ派的な金利織り込みが単一通貨を支え、市場はこの後発表予定のドイツおよびユーロ圏のZEW景況感調査を待っている。
ECBが直近で0.25%の利上げを実施した後も、当局者がインフレ上振れリスクに警戒感を示しており、追加利上げ観測がくすぶっている。LSEGの織り込みでは、12月に0.25%の追加利上げが行われる確率は94%。一方、シティは利上げ局面が2027年3月まで続く可能性があるとみている。別途、コメルツ銀行は12月に3回目の利上げを見込み、預金ファシリティ金利が2.75%に到達すると予想。2027年の利下げ見通しも取り下げた。
Trade Recommendations and Rationale
デリバティブ取引の観点では、EUR/JPYが179.00水準に向けて上値を試す局面で、ロング(買い)ポジションの構築を提案する。上昇モメンタムを強く支えているのは世界的なエネルギーコストの上昇で、ブレント原油は1バレル=80ドル近辺で推移し、日本の輸入負担を膨らませている。日本はエネルギー需要の9割超を輸入に依存しており、貿易赤字の拡大が短期的に円を押し下げやすい。
金利差拡大の恩恵を取り込む手段として、ユーロのコールオプション活用を推奨する。市場の織り込みでは、12月にECBが0.25%利上げを実施する確率が94%と高く、預金金利は2.75%を目指す展開だ。シティなど主要機関は引き締め局面が2027年まで長期化する可能性を見込んでおり、ユーロを裏付けとするデリバティブの投資妙味は大きい。
Risk Management and Data-Driven Strategies
ただし、日銀の介入リスクが意識されるため、EUR/JPYロングにはタイトなストップロス設定を推奨する。過去には、円キャリートレードの急速な巻き戻しにより、短期間で500〜1,000pips規模の急落が発生した例がある。国内投資家が巨額の対外資産の還流(レパトリ)を加速させる場合、この通貨ペアは急かつ大幅な調整に見舞われる可能性がある。
今後数週間のエントリー精度を高めるには、ドイツおよびユーロ圏のZEW景況感指標を重点的に注視したい。過去の傾向では、ユーロ圏のセンチメント指標が市場予想を上振れると、ユーロ関連通貨は即時に50〜80pips程度上昇するケースが多い。発表前後に短期のノックアウト・オプションでポジションを組成すれば、下方リスクを管理しつつ、短期の上振れを取りに行きやすい。
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