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英ポンド/米ドルは1.3500割れ、FRB利上げ観測でドル高—BOE判断控え

by VT Markets
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Sep 15, 2026

GBP/USDは月曜、ロンドン時間午前に8月14日以来の安値まで下落した後、下げ幅のほぼ半分を戻し、1.3500手前で取引を終えた。終値は前日比0.19%安。ドルは主要通貨に対して総じて上昇し、先物市場が水曜の米連邦準備制度理事会(FRB)利上げを「100%」織り込むなか、米10年国債利回りは2023年以来初めて5%に到達した。ポンドはこの日ユーロを上回った。市場の関心は英中銀(BOE)の9人の金融政策委員会(MPC)へ移りつつある。投票は水曜に行われ、結果はFRB決定後の木曜11:00GMTに公表される。

英国指標は火曜06:00GMTに始まる。失業率(7月までの3カ月)は4.9%から5.0%へ上昇が見込まれ、失業保険申請件数(クレーム人数)は前回の▲1.1万人から、+0.83万人への反転増が予想される。賞与込み賃金上昇率は4.1%から3.9%へ鈍化予想。インフレ指標は水曜06:00GMTに公表され、8月CPIは2.9%から3.1%へ上振れが見込まれる。コアCPIは2.7%、RPIは3.5%の予想。BOEの7月の票割れは据え置き6・利上げ3で、木曜も同様の6対3が予想されている。先物は今週利上げ確率47%、12月17日までに利上げ確率95%を織り込む。米国の翌日物金利は3.63%で、英国は3.73%。18:00GMTのFRB利上げが実現すれば米国は約3.88%となり、10月以来初めて米国金利が英国を上回る。この逆転は木曜11:00GMTのBOE決定まで続き、場合によっては次回会合(11月5日)まで延長する可能性がある。別途、BOEの国債保有縮小(ランオフ)は年700億ポンドから500億ポンドへ減速が見込まれ、能動的売却は210億ポンドから195億ポンドへ縮小予想。BOEは同プログラムが英国債利回りを0.25%ポイント押し上げたと推計しており、今回のリプライシングは売却額が15億ポンド減ることを示唆する。

市場はまた、FRBの政策金利見通し(3.75%~4.00%)が完全に織り込まれている点と、経済・金利見通し(SEP)の公表に注目する。6月のドットチャートは2026年末3.8%、2027年3.6%を示した一方、先物はそれぞれ4.18%、4.55%を示唆する。米小売売上高は前月の▲0.6%から0.9%増への反発予想(燃料・自動車・建材を除くコントロールグループに注目)。金曜は英国小売売上高が前回▲0.5%から▲0.2%へ改善予想、FRB理事の講演(07:30)、米鉱工業生産(13:15)が予定される。

テクニカル面では、上値抵抗は1.3550直上に位置し、1.3600を上抜ければ8月21日の高値近辺である1.3700が視野に入る。下値支持は1.3450直上で、50日EMA(1.3500近辺)を下回って推移した後、月曜は同EMAの7pips上で引けた。次の支持は8月中旬安値の1.3400直上。ストキャスティクスRSIは16近辺と4月以来の低水準。1.3550を下回る限り下方向バイアスが維持され、1.3450および1.3400がターゲットとなる。

ドル高を見込んだデリバティブのポジショニング

金利環境が米国優位へ傾くなか、今後数週間はドル高・ポンド安に備えたポジション構築をデリバティブ取引者に推奨する。FRBが利上げに動けば、米国の翌日物金利は約3年ぶりに英国金利を上回る見通しだ。この「利回りギャップ」拡大を捉える手段として、短期のGBP/USDプットオプション(ポンド・ドルの下落に備える権利)の活用を提案する。

過去には、米英金利スプレッドがドル有利に拡大すると、その後1カ月でGBP/USDが平均2%~3%下落する傾向がみられた。米10年債利回りが5%近辺に張り付く状況は、より高い利回りを求める資金が米国資産へ向かう構図を強め、ポンドに対して弱気材料となる。この流れを利用し、まずは1.3450のサポートを目標に、次の到達点として1.3400を意識した戦略が有効とみる。

リスク管理と戦術的トレード案

日足のストキャスティクスRSIが16近辺にあることは、短期的に売られ過ぎであることを示唆する。ただし、短期的な戻りはトレンド転換ではなく「戻り売りの好機」と捉えるべきだ。小幅反発があれば、厚い上値抵抗である1.3550近辺でのショート構築、あるいはプット購入を推奨する。資本保全の観点から、損切り水準(またはオプション戦略の無効化ポイント)は1.3600を明確に上回る水準に厳格に設定する必要がある。

同時に、BOEの票割れには細心の注意が必要だ。想定外にタカ派寄りへ傾けば、弱気シナリオは一時的に攪乱され得る。逆に、国債売却ペースの鈍化が確認されれば英国債利回りは低下しやすく、ポンドの相対的な妙味を一段と損なう可能性がある。水曜の米小売売上高を含むイベントリスクを踏まえ、オプション・ポジションを組み合わせてボラティリティに対応しつつ、過度に一方向へ賭けない形で運用することが望ましい。

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