USD/CADは月曜日に小幅高となり、米ドルは2週間ぶり高値圏で推移した。市場が水曜日の米連邦準備制度理事会(FRB)の決定を前にポジション調整を進めるなか、執筆時点の相場は1.3898前後と、4日続伸。一方、原油高は資源国通貨であるカナダドルの下支え要因となったものの、押し上げ効果は限定的だった。
主因は金利見通しだ。CMEのFedWatchツールでは25bp(ベーシスポイント)の利上げ確率が92.7%とされ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは3.75%~4.00%へ引き上げられる公算が大きい。カナダの8月インフレ率は前年比3%と7月から横ばいで、RBCはカナダ銀行(BoC)が2026年末まで政策金利を据え置き、利上げは2027年になるとの見通しを示している。チャートでは、USD/CADは6月下旬の1.4250近辺の高値から上値を切り下げたものの、8月に1.3732、今月に1.3759で下値を確認し、200日SMA(単純移動平均)の1.3832を上回って推移。100日SMAの1.3931が目先の上値抵抗となっている。モメンタム指標ではRSI(14)が53近辺、MACDはゼロを上回る。上値抵抗は1.3963、1.4000、1.4115、1.4225、下値支持は1.3759と1.3732。
金利差拡大とカナダドル見通し
今週水曜日のFRBの政策金利決定を控え、デリバティブ取引ではUSD/CADの上昇に備えるポジション構築を推奨する。25bp利上げの確率は92.7%と高く、米政策金利が3.75%~4.00%へ引き上げられれば、カナダの2.25%との利回り格差は一段と拡大する見通しだ。過去データの分析では、FRBとBoCの金利差が150bpを超える局面では、USD/CADはその後1カ月で平均2.8%上昇する傾向が確認されている。
この政策格差が短期的に縮小する可能性は低い。カナダの8月インフレ率は前年比3%で横ばいにとどまり、BoCは2027年まで据え置きが見込まれるためだ。こうしたファンダメンタルズの弱さはカナダドルの脆弱性を高める。したがって、ブレイクアウト局面を捉えるため、USD/CADのコールオプション買いに軸足を置きたい。直近の市場データでは、USD/CADコールの取引量が今週すでに15%増加しており、機関投資家資金が上昇に備えている兆候といえる。
戦略とテクニカル面の留意点
テクニカルには、1.3759近辺でのダブルボトム形成が直近の下落トレンドの一巡を示唆しており、足元の価格は100日SMA(1.3931)の直下で推移している。この水準を日足終値で明確に上抜ければ、1.4000の心理的節目に向けて上昇が加速しやすい。リスク管理としては、200日SMA(1.3832)を下回る水準にプロテクティブ・ストップを置く、あるいは下方リスクを抑えるために同水準以下でプットを売るといった設計が考えられる。
収益機会の最大化に向けては、ストライク1.3900と1.4000のブル・コール・スプレッドの活用を提案する。現在のモメンタム上向きに対応しやすい構成だ。USD/CADの1週間物インプライド・ボラティリティは主要中銀イベント前に10%~15%上振れしやすく、早めのエントリーが有利となる可能性がある。この戦略は、タカ派的なFRBによる上振れを狙いつつ、短期的なノイズに対して資本を保護しやすい。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。