米ドル/スイスフランは0.8150近辺でもみ合い 米インフレ指標の上振れでFRB利上げ観測が強まり、フランは軟調に

by VT Markets
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Sep 11, 2026

USD/CHFは金曜日、日中高値0.8170(7月30日以来の高水準)を付けた後も0.8150近辺で底堅く推移した。米ドルが指標発表後の反発からは伸び悩んだものの、同通貨ペアは週足で3週連続の上昇に向かっている。米インフレ指標は利上げ期待を高止まりさせた。8月の総合CPIは前月比+0.4%(7月の+0.1%から加速)、前年同月比は+3.4%で横ばい。コアCPIは前月比+0.3%(市場予想+0.2%)となり、前年同月比は+2.4%へ(+2.5%から)鈍化した。ドル指数(DXY)は一時99.36まで上昇した後、99近辺で推移。ただし米国債利回りの軟化と原油安が一段の支援材料を抑え、CME FedWatchでは9月15–16日のFOMCでの利上げ確率が85%と示され(従来67%から上昇)、市場の織り込みを押し上げた。

米ミシガン大学の速報値もやや弱含みのトーンを加えた。9月の消費者信頼感指数は47.8(前回51.7)、期待指数は45.8(同51.5)。1年先のインフレ期待は4.6%(4.0%から上昇)、5年先は3.4%(3.3%から小幅上昇)となった。スイスフランは相対的に弱く、USD/CHFの下押しを限定。SNB(スイス国立銀行)総裁は為替レートがスイス経済にとって課題だと述べ、介入リスクが意識されやすい状況が続く。スイスの低インフレはSNBのゼロ金利スタンスと整合的で、他の中銀が引き締め寄りとなるなか金利差拡大がキャリー取引を下支えしている。一方で、日銀の引き締め加速観測は円を押し上げ、円資金による取引の巻き戻しを促している。

USD/CHFデリバティブにおける取引機会

今後数週間、オプションや先物を通じてスイスフラン(CHF)をショートするデリバティブ投資家にとって、有望な機会があるとみる。USD/CHFは0.8170近辺まで上昇し、数週間ぶりの高値を更新しており、モメンタムは明確に米ドル優位へ傾いている。この流れは、底堅い米景気とFRB利上げ観測の強まりに支えられている。

直近データからは米コアインフレの粘着性が示され、CME FedWatchツールによれば来週の利上げ確率は85%に上昇した。米国債利回りが小幅に低下する局面があっても、米ドル指数は99近辺でしっかり推移している。金利差拡大の局面を取り込む手段として、短期のUSD/CHFコールオプションの購入を推奨する。

SNB政策とキャリー取引を活用する

スイス側では国内インフレが極めて低水準にとどまり、直近の消費者物価指数(CPI)は概ね1.1%近辺で推移している。SNBのマルティン・シュレーゲル総裁は、強いフランが経済への脅威になり得ると公言しており、通貨高を抑えるための介入に踏み切る用意があることを示唆している。こうした政策スタンスを踏まえ、スイスフランのプットオプションを売却し、中銀による暗黙の通貨高抑制(上値の抑え)を収益機会として狙う戦略が考えられる。

さらに、円高を背景にグローバルなキャリー取引の資金調達通貨が見直され、新たな調達源を探す動きが強まっている。スイスが超低金利政策を維持するなか、スイスフランは借り入れ通貨として選好されつつある。デリバティブ投資家は、フランを売り(ショート)つつ高金利通貨を買うスワップ取引により、この流れを取り込む余地がある。

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