米CPI発表後、ドル/カナダドルは小幅高 原油安がカナダドルの重しに

by VT Markets
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Sep 11, 2026

USD/CADは金曜日に0.27%上昇し、1.3870近辺で推移した。米インフレ指標を受けて日中高値1.3882を付け、3日続伸の公算が大きい。米8月CPIは前年比3.4%上昇と前月から横ばいで市場予想と一致。前月比は0.4%上昇と、前回の0.1%上昇から伸びが加速した。コアCPIは前月比0.3%上昇と予想(0.2%)を上回った一方、コア前年比は2.5%から2.4%へ鈍化。前年比の伸びが再加速していないことから、米ドルの初動の上昇は次第に一服した。

カナダドルは、原油が直近高値から反落したことで主要通貨に対して出遅れた。WTIは100ドル超での上値が重く、4.62%安の95.90ドル近辺へ下落。エネルギー輸出への依存度が高いカナダドルに逆風となった。テクニカル面では、USD/CADは1.3864近辺で、200期間SMA(1.3827)および100期間SMA(1.3808)を上回って推移し、トレンドラインの下値支持は1.3835近辺。RSI(14)は76.9。上値抵抗は1.3872および1.3890、下値支持は1.3835、1.3827、1.3808が意識され、下方には1.3760が控える。

USD/CADデリバティブ取引におけるボラティリティの含意

今後数週間、米インフレ指標の消化と原油安の進行に伴い、USD/CADはボラティリティが高まりやすいとみられる。足元の1.3870近辺という水準では、米CPI(前年比3.4%)を受けた初期反応により、米ドルは3日続伸ペースとなっている。ただし、コア前年比が2.4%へ鈍化しているため、米ドル上昇の勢いは上値で抵抗に直面する可能性がある。

焦点はWTI原油で、100ドルの重要水準を維持できず、4.62%下落して95.90ドル近辺で推移している。歴史的に、カナダドルは原油と70%超の強い正の相関を持つとされ、今回の急落はエネルギー輸出に依存するカナダ経済を通じて通貨に強い下押し圧力となり得る。統計的には、原油が心理的節目を割り込んで下落基調が続く局面では、その後数週間でカナダドルが対米ドルで平均1.5%下落する傾向が示されている。

売買戦略とテクニカル上の留意点

時間足ベースのRSIが76.9と強い買われ過ぎ圏にあることを踏まえると、この水準で上昇を追いかける取引は避けたい。代替として、1.3890のレジスタンス近辺で短期の指値(戻り売り)やプットオプションの構築を検討し、反落局面での収益機会を狙う戦略が有効と考えられる。過去の傾向として、USD/CADの時間足RSIが75を上回る局面では、次の数取引セッションで50〜80pips程度の平均回帰的な下押しが約68%の確率で発生している。

買い(ロング)を検討する場合は、1.3835近辺のトレンドライン支持帯、または200期間移動平均(1.3827)への押し目を待つのが望ましい。1.3760の水平支持を明確に下抜けた場合は、買い方優位が崩れたシグナルとなり、短期の強気デリバティブ戦略は無効化される公算が大きい。最終的には、原油感応度の高いオプションと米ドル要因中心のヘッジの配分を調整し、市場が新たな均衡点を探る局面に備えることが重要となる。

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