米PPIの上振れでドル高進行、USD/INRは95.80に接近 ルピーは4日続落

by VT Markets
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Sep 11, 2026

ルピーは4日続落し、USD/INRは約95.80まで上昇した。米卸売物価指数(PPI)が予想を上回り、前夜のドル高を追随した。ドル指数は99.20近辺と、前日の高値圏に接近している。米PPIは前年比5.4%と、予想の5.3%および前回の4.8%を上回った。コアPPIは4.6%で、7月の4.3%から上振れ。利上げ織り込みも強まり、CME FedWatchでは来週の利上げ確率が61.2%から72.4%へ上昇。米10年債利回りは4.98%まで上昇し、2023年11月以来の高水準となった。

注目は日本時間12:30(GMT 12:30)発表の8月米CPIへ移る。市場予想ではコアCPIが前年比2.3%(7月比で10bp低下)、総合CPIは3.4%で横ばいとみられている。インドでは月曜日に8月の小売CPIが発表予定。予測では2026年8月の前年比は4.8%と、7月の4.4%から加速し、食品インフレ率も6.0%超となる見通し。テクニカルではUSD/INRは20日EMA(95.22)を上回って推移し、RSI(14)は60近辺。下値支持は95.22、上値抵抗は97.10付近に見られる。

USD/INRの強気モメンタムとデリバティブ戦略

USD/INRは95.80近辺で推移しつつ強い上昇モメンタムが確認されている。背景には、米PPIの上振れと米国債利回りの上昇がある。この強気の形状を踏まえ、デリバティブ取引ではUSD/INR先物のロング、または97.10水準を目標としたアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールオプション購入を選好したい。急な反落に備え、20日指数平滑移動平均(EMA)の95.22をわずかに下回る水準にタイトなストップロスを置くべきだ。

CME FedWatchが来週の利上げ確率を72.4%と示し、米10年債利回りも4.98%に達していることから、債券市場のボラティリティは上昇しやすい。利回り上昇局面を狙うなら、金利先物の売買や米国債のプットオプション購入が選択肢となる。過去データでは、10年債利回りが心理的節目である5.0%に接近する局面で、債券下落(利回り上昇)に賭けるオプションのプレミアムが急拡大しやすい傾向がある。

国内インフレ見通しと中央銀行リスク

月曜日の国内インフレ指標にも備える必要がある。市場ではインドの小売CPIが4.8%へ上昇し、現行系列での新高値になると予想されている。発表後の急変動に備え、短期のルピー・オプションでボラティリティを取りに行く戦略も有効だ。食品・燃料価格の高止まりは、インド準備銀行(RBI)のタカ派姿勢を強める可能性があり、短期的にはルピーの下支え要因となり得る。

同時に、RBIによる突発的な市場介入には警戒が必要だ。RBIは過去にも巨額の外貨準備を用いてルピーの過度な変動を抑制してきた。例えば、インドの外貨準備高は最近の局面で6,800億ドル超と過去最高圏に達しており、中銀にはドル売り・ルピー買いを通じて自国通貨を支える十分な余力がある。デリバティブ取引では、こうした中銀主導の急反転に巻き込まれないよう、過度にレバレッジをかけたUSD/INRロングは回避したい。

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