
要点
- SPX先物(S&P500指数に連動する先物)は、火曜日の下落後に7,686近辺で下げ止まり。投資家はインフレ見通しと金利見通しの変化を見極めている。
- 地政学リスクが高まった。米軍艦へのミサイル攻撃の試みを受け、米国がハルグ島近くでイランのタンカーを攻撃した。
- 市場は0.25%(25bp=0.25%ポイント)の利上げ確率を約60%と織り込み、株式などリスク資産の重荷となっている。
- 短期の値動きはやや慎重。SPXは日中高値の7,690.70を下回って推移している。
- 今後発表される米インフレ指標が、FRB(米連邦準備制度理事会)の次の政策判断を大きく左右する。
市場の動き
米株価指数先物は水曜日、主要指数が前日に下落した後、概ね落ち着いた。投資家は原油高の影響と地政学リスクの再燃を注視している。
SPX先物は7,686.82近辺で推移。寄り付きは7,681.65、日中レンジは7,675.70~7,690.70となった。
SPXは安値から持ち直し、狭い範囲でもみ合った。直近の調整が落ち着くかどうかを市場が探っている。
火曜日の現物市場では、ダウ平均が1.18%安、S&P500が0.58%安、ナスダック総合が0.32%安だった。
トレーダーがSPXを注視する理由
SPXは、インフレ見通し、金利見通し、地政学リスクの変化に影響を受けやすい。
地政学面では、米軍艦へのミサイル攻撃の試みを受け、米国がハルグ島近くでイランのタンカー5隻を攻撃したことが警戒感を強めた。
エネルギー価格の上昇が続けば、物価上昇(インフレ)圧力が強まる可能性がある。
今後の米インフレ指標が高止まりすれば、FRBの金融引き締め(利上げや資金供給の抑制)期待が強まり、株式の重荷になり得る。
ハイテク株の弱さが続くかも焦点。ソフトウエア関連は上値が重く、マイクロソフトは1.1%安、アマゾンは0.6%安。アマゾンは英ポンド建て社債(ポンドで資金調達する債券)の発行を控えていた。
重要な取引水準
| 区分 | 価格水準 | 注目点 |
| 上値抵抗 1 | 7,690 | 目先の日中の上値の壁 |
| 上値抵抗 2 | 7,700 | 心理的な節目(意識されやすいキリのよい水準) |
| 下値支持 1 | 7,675 | 当日の安値圏 |
| 下値支持 2 | 7,650 | 次の下値メド |
| 下値支持 3 | 7,600 | より広い視点での下値の支え |
SPX先物は7,686近辺。安値の7,675.70から戻した後、9期間移動平均線(直近9本の価格の平均で、短期の方向感をみる指標)付近でもみ合っている。上値はまず7,690、次に心理的節目の7,700が意識される。
これらを明確に上抜ければ、買いの勢いが戻ったサインとなり、7,720~7,750が次の焦点になり得る。一方、下値は7,675が当面の要所で、この水準を割り込むと、売り優勢となって7,650、さらに7,600が視野に入る。
強気・弱気の想定

| 想定 | 条件 | 目標水準 |
| 強気 | 7,675を維持し、7,690~7,700を上抜け | 7,720、次に7,750 |
| 弱気 | 7,675を維持できず、支持線を下抜け | 7,650、次に7,600 |
強気シナリオは、7,675の下値支持を守りつつ、7,690~7,700を上抜ける展開。直近の売り圧力を買いが吸収し、上の水準を試しやすくなる。
弱気シナリオは、7,700を回復できないまま7,675を割り込む展開。下値不安が続き、7,650、さらに下の水準が意識されやすい。
免責事項
上記の価格水準や想定は執筆時点の見方であり、投資助言ではない。VT Marketsの公式見解でもない。取引は自己判断で行い、損失を抑える管理を徹底したい。
SPX見通し:次の焦点
SPXの次の方向は、今後のインフレ指標がFRBの政策見通しをどう変えるかに左右されそうだ。
インフレが鈍化すれば、金利上昇への警戒が和らぎ、株式相場を支える可能性がある。SPXは7,720~7,750への戻りを試しやすくなる。
一方、インフレの強さが続く、または原油高が進む場合、金融引き締め期待が強まり、株式の重荷となり得る。SPXは上値の重い展開が続き、7,675の攻防が再び焦点になる。
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FAQ
きょうのSPX先物を動かしている要因は?
原油高、地政学リスク、FRBの次の金利判断(利上げ・据え置き)への見方が主因となっている。
原油高がSPXに影響するのはなぜ?
原油高は物価上昇につながりやすく、インフレ見通しを押し上げる。結果として、金融引き締めや借入コスト(資金調達の金利)の上昇が意識され、株式の重荷になり得る。
SPXで注目される水準は?
7,690~7,700の上値抵抗と、7,675の下値支持が次の方向を左右しやすい。
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