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英ポンド、米雇用統計の強さでドル高進行も下げ幅縮小 FRB利上げ観測は根強く

by VT Markets
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Sep 4, 2026

GBP/USDは金曜、米雇用統計の上振れを受けて米ドルが一時的に買われた後、序盤の下げを縮小した。発表直後に日中安値1.3482まで下落したものの、その後は1.3512前後まで反発。8月の非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想の+5.6万人に対し+16.2万人となり、7月分は従来の-2.3万人から+2.1万人へ上方修正された。失業率は4.1%で横ばい。米ドル指数(DXY)は99.39を付けた後、99.11近辺で推移し、木曜に記録した1週間超ぶりの安値98.83を上回って推移した。

金利見通しは強含んだが、インフレ指標の入ってくる内容に引き続き左右されやすい。来週のCPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)が9月FOMC判断の焦点となる。FRBのクリストファー・ウォラー理事は、ディスインフレの兆しがみられ、現行の政策スタンスでインフレ率を2%目標へ戻し得ると述べた一方、8月インフレが上振れした場合には9月の措置も検討すると付け加えた。CME FedWatchでは、9月15〜16日の会合で0.25%利上げとなる確率は約60%と示され、NFP発表前のおよそ50%から上昇。英国ではイングランド銀行(BOE)の主幹エコノミスト、ヒュー・ピル氏が政策金利(バンクレート)4%を望ましい水準とする見解を改めて示したが、市場では今月後半は3.75%で据え置きが大勢となっている。

中銀会合を前にしたボラティリティ戦略

デリバティブ取引者には、9月中旬の中銀会合接近に伴いGBP/USDのボラティリティ上昇に備えることを提案したい。きょうの1.3482への短時間の下振れと1.3512への急速な戻りは、ポンドに底堅い需要があることを示し、市場がFRBのタカ派姿勢を全面的に織り込んでいない可能性を示唆する。主要インフレ指標の公表前にレンジ相場が続く局面では、短期のアイアン・コンドルでオプション・プレミアムの獲得を狙う戦略を推奨する。

過去には、FRB利上げ確率が60/40に割れる局面で、通貨オプションのインプライド・ボラティリティは決定前の1週間に15〜20%上昇しやすい傾向がある。例えば2024年後半、同様のマクロ不確実性の下でJPMorganのG7ボラティリティ指数は重要インフレ指標を前に8.5%を上回った。来週のCPI・PPI公表後に方向性を問わず急変動を捉える目的で、GBP/USDのストラドル買いにより大きな値動きからの利益獲得を狙いたい。

GBP/USDのポジショニングと売買提言

英国サイドでは、ピル氏が示すバンクレート4%志向というタカ派的なスタンスが、英通貨に一定の下支えを提供している。市場がBOEの3.75%据え置きを見込むなか、来週のインフレ指標が上振れすればポンドが急伸する可能性がある。このリスクに備え、9月16日のFOMC会合直後を期限とするGBP/USDのアウト・オブ・ザ・マネーのコールを積み増すことでヘッジしたい。

足元で99.11近辺を維持する米ドル指数の最終的な方向性は、来週のCPIがFRBの2%目標に沿うかどうかに大きく依存する。消費者物価が冷却の兆しを示し、2024年後半に記録された2.5%のインフレ率に近い動きとなれば、米ドルは直近の上昇分を急速に吐き出す可能性がある。データ公表前の時間帯を活用し、99.40のレジスタンス水準に向けた短期的な戻り局面では米ドルを売り(ショート)で狙う指値注文を構築したい。

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