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金は4,450ドル下回る水準で下げ渋り、利上げ観測と中東情勢の緊迫が需給左右

by VT Markets
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Sep 3, 2026

金(XAU/USD)は木曜日の欧州時間にかけて底堅い地合いを維持したが、4,450ドルを下回って推移した。米利回りの低下と、弱い米ADP雇用統計を受けて米ドル(USD)が上値の重い状態となり、これが金の下支え材料となった。一方で、米金融政策の引き締まり観測や、エネルギー価格上昇に伴うインフレリスクへの警戒が上値を抑制。これらは利回りを押し上げ、利息を生まない金の需要を抑える可能性がある。地政学的緊張は安全資産としての米ドル選好も促し、市場はFRB(連邦準備制度理事会)の政策見通しを占う材料として、金曜日の米非農業部門雇用者数(NFP)を注視している。

CMEグループのFedWatchツールによると、9月15-16日のFOMCで利上げが行われる確率は62%。この見方は、FRB議長のケビン・ウォーシュ氏によるタカ派発言を受けて補強された。原油は、米国によるイラン関連目標への新たな攻撃と、テヘランによる報復、さらにドナルド・トランプ米大統領が追加攻撃の用意があると述べたことを背景に、7月24日以来の高値圏で推移。テクニカル面では、金は23.6%フィボナッチ・リトレースメントを上回って引け、上値抵抗は4,438ドル近辺の38.2%水準。MACDはプラス圏に転じ、RSIは49付近。上抜ければ4,480ドルの100期間SMA、次いで4,487ドル、4,535ドルを目指し、その先は4,604ドル、4,692ドルが視野に入る。一方、下値支持は4,378ドル、その後は4,282ドルに位置する。

金の市場材料とリスク

金が4,450ドル水準をわずかに下回って推移するなか、今後数週間はデリバティブ取引において慎重な姿勢を推奨する。足元では米ADP民間雇用者数の弱さが米ドルを押し下げ、債券利回りの低下が貴金属に一時的な下支えを与えている。ただし、米10年債利回りは4.15%近辺で推移しており、急反発が起これば今回の金の戻りは早期に失速しかねないため、注視が必要だ。

目先の市場変動の主因は9月15-16日のFOMCである。CME FedWatchツールでは利上げ確率が62%まで織り込まれている。当社は、この利上げリスクと粘着的なインフレ圧力の組み合わせが、金のような非利回り資産の上値を重くするとみている。

中東の地政学的緊張も見通しを複雑化させており、ホルムズ海峡での最近の衝突を受けて、ブレント原油は1バレル=88ドル方向へ押し上げられている。トランプ大統領がイラン目標への追加攻撃の可能性に言及したことで、安全資産需要が米ドルに戻っている。エネルギー主導のインフレ懸念がFRBのタカ派姿勢を長引かせ、結果として米ドルを押し上げるかどうか、見極めを待ちたい。

テクニカル水準とトレーディング戦略

ブレイクアウトの当面の引き金は、金曜日の米NFPとなる見込みで、市場予想は雇用者数の堅調な増加を見込んでいる。結果が予想を上回れば、FRBのタカ派路線がより確実となり、金は急落する可能性が高い。重要指標の発表までは、デリバティブ取引は様子見とするか、短期のオプション戦略に絞ることを推奨する。

テクニカル面では、金は4,438ドルの38.2%フィボナッチ・リトレースメントで強い上値抵抗に直面している。日足終値でこの水準を上抜ければ、次の上値目標は4,480ドルの100期間SMAとなる。逆に上抜けに失敗すれば、4,378ドルの重要サポートまで下落しやすく、さらに4,282ドル近辺に深い下値の受け皿が控える。

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