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NZD/USD、米ドル安を受けて0.60水準を試す

by VT Markets
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Aug 24, 2026

NZDUSDは月曜日に上昇した。米ドルが全般的に弱含み、ニュージーランドドルなど主要通貨を押し上げた。米財務省が長期の米国債(償還までの期間が長い国債)の買い戻しを増やし、米国の金利(米国債利回り)や財政政策への関心が高まったことが背景だ。この動きで、NZDUSDは約3カ月ぶりの高値圏に近づいた。

Key points

  • NZDUSDは0.5973近辺で推移。米ドル安を受け、NZドルが買われ、3カ月ぶり高値圏に接近した。
  • 米財務省は長期債の買い戻しを、1回あたり少なくとも40億ドルに増額。米ドルの下押し要因となった。
  • 市場は0.6000(上値の節目=レジスタンス)と、0.5850(下値の目安=サポート)に注目。0.5850付近には20日単純移動平均線(SMA:過去20日分の平均値で作る代表的な移動平均)が位置する。

Why worth watching

NZDUSDはNZドルと米ドルの交換比率を示すため、両国の金融政策見通し、金利の動き、米ドル全体の流れに左右されやすい。今回の動きは主に米国側の材料が要因となっている。

米財務省は最近、10年〜30年債を対象に、長期債の買い戻しを一部で1回あたり少なくとも40億ドルへ増額した。発表直後は長期の米国債利回りが低下し、米ドルの重しとなった。ロイターは月曜日、米ドルが数カ月ぶり安値圏で推移する一方、NZドルと豪ドルが3カ月ぶり高値圏に近づいたと伝えた。

NZ国内では金融政策も材料だ。消費者物価の前年比は4.1%と、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の中期目標レンジ(1〜3%)を上回る。政策金利にあたる公式キャッシュレート(OCR:RBNZが設定する短期の基準金利)2.50%

RBNZは7月にOCRを0.25%(25bp=0.25%を示す金利の単位)引き上げ、追加で金融緩和(景気を支えるための低金利など)の縮小が必要になる可能性があるとした。一方、今後の判断は経済指標と物価データ次第としている。次回の金融政策声明とOCR決定は2026年9月2日に予定されている。

NZDUSDは、0.6000を上抜けて上昇を続けるか、短期の上昇基調を保ったまま落ち着くかが焦点となる。

Key trading levels


  • 0.6120: 上値の目安。直近レンジの上限付近
  • 0.6000: 心理的な節目(心理的抵抗線)で、当面の上値目安
  • 0.5973: 現在の取引ゾーン
  • 0.5850: 当面の下値目安。20日SMA付近
  • 0.5800: 下値の次の目安
  • 0.5580: より下の目安。直近安値圏

Technical analysis

NZDUSDは0.5973近辺で、20日SMA(約0.5848)を上回っている。6〜7月の弱さから持ち直し、直近レンジの上限方向で推移している。20日SMAを維持できれば回復基調は保たれ、次の焦点は0.6000となる。

RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)の14期間57.5前後で、中立とされる50を上回る。さらに、RSIを平均化した50期間の移動平均(RSIの基調を見るための線)48.9近辺も上回っており、持ち直しに伴って勢い(モメンタム=値動きの勢い)が強まっていることを示す。ただし、一般に買われ過ぎの目安とされる70は下回っており、過熱感は限定的だ。

当面の値動きの範囲は、下値の目安0.5850と上値の目安0.6000。

0.6000を明確に上回って推移すれば、買いが続いて回復局面が一段と進んだ形となり、次は0.6120が意識される。一方、0.5850と20日SMAを下回れば短期の基調が弱まり、0.5800が焦点になる。

  • 強気シナリオ: NZDUSDが0.6000を上抜け、その水準を維持できれば強気が優勢になりやすい。次の目安は0.6120
  • 弱気シナリオ: NZDUSDが0.5850と20日SMAを下回れば弱気が強まりやすい。このゾーンを下で推移すると、持ち直しの流れが崩れ、0.5800が意識される。

免責事項: 上記の価格水準や取引シナリオは執筆時点の筆者の見解であり、金融助言ではない。VT Marketsの公式見解や推奨でもない。取引では自身で分析し、リスク管理を行う必要がある。


Next market drivers

今後は、9月2日のRBNZの決定、米国債利回り、米財務省の国債買い戻し(政府が市場から国債を買い戻す施策)の動向が焦点となる。米国の対イラン制裁案の詳細や、今後の米国の政策シグナルも米ドルの値動きに影響し得る。

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