米国債利回りは北米時間の月曜日に上昇した。先週後半、米小売売上高が弱かったことを受けて利回りが反転していたが、その流れを引き継いだ格好だ。上昇は長期ゾーンが主導し、30年債利回りは債務・供給増・インフレ懸念を背景に、2007年以来の水準まで上昇した。原油価格は中東情勢で目立った新規材料が限られるなか高止まりし、敵対行為再燃リスクへの警戒が続いた。
米10年国債利回りは約4bp上昇して4.728%となり、30年債は約6bp上昇して5.315%に達した。米2年国債利回りは約1.5bp上昇して4.179%。直近の指標は消費支出の減速を示し、消費者物価と生産者物価はいずれも2カ月連続で低下した。市場の関心は水曜日公表の米連邦準備制度理事会(FRB)の会合議事要旨へ移っており、短期金利市場ではFRBが2026年9月会合で金利を据え置く確率を68%と織り込んでいる。米ドル指数(DXY)は0.02%安の99.59。なお当該レポートは8月17日22:03(GMT)に訂正され、動きが金曜日ではなく月曜日に起きたことが明確化された。
Derivative Trading Strategies Amid Soaring Yields
デリバティブ取引では、30年米国債利回りが2007年以来の高水準となる5.315%を試すなか、イールドカーブ長期ゾーンのボラティリティ継続を想定したポジショニングを推奨する。米国の国家債務が今後数年でGDP比120%を上回る見通しとなるうえ、国債入札が重なることで、長期金利には強い上昇圧力がかかっている。トレーダーは、TLTなどデュレーションの長い米国債ETFに対するプロテクティブ・プットの購入、あるいはベア・プット・スプレッドの活用により、債券価格のさらなる下落局面での収益機会を検討したい。
FRB議事要旨が今週水曜日に公表されるため、金利見通しの急変による短期的な振れを捉えるオプション戦略の活用を推奨する。現在、短期金利市場は9月の据え置きを68%織り込んでいるが、議事要旨でインフレの粘着性に対するタカ派的な懸念が示されれば、織り込みの修正余地が残る。金利先物でのストラドルや、短期の米国債オプションといったボラティリティ戦略は、コンセンサスからの急調整を取りにいく手段となる。
Energy and Yield Curve Trades in a Volatile Market
中東の緊張継続を背景に原油価格が高止まりすると、インフレが粘着化して利回りが一段と上昇するリスクがある。歴史的に、エネルギー価格の持続的な急騰は債券相場の反発を阻み、2022年後半にブレント原油が1バレル90ドル超で推移して大幅な利上げを促したインフレ波と同様の構図になり得る。こうしたエネルギー起因のインフレに備えるヘッジとして、エネルギー商品に対するコールオプションのロング構築と、債券先物のショートを組み合わせる戦略を提案する。
イールドカーブの長期ゾーンが短期ゾーンより速いペースで上昇する局面では、カーブ・スティープナー(スティープ化)取引を選好する。このベア・スティープナー環境は、長期国債先物をショートしつつ、短期ゾーンは中立またはロングを維持するトレーダーにとって、歴史的に有利に働きやすい。さらに、米ドル指数が99.59付近で推移しているなか、100の節目を上抜けるブレイクアウトが確認されれば、主要通貨に対する米ドル・コールのロングの好機となり得る。
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