EUR/CADは月曜日に1.6070近辺で取引され、前日比0.11%高。予想を上回るカナダのインフレ指標がカナダドルを押し上げた後も、堅調地合いを維持した。カナダのCPIは7月に前年比3%へ上昇(6月は2.8%)、前月比では0.5%上昇。カナダ銀行(BoC)のコア指標は前年比2.3%、前月比0.2%となり、他の重視指標も強含みとなった。CPIコモンは2.6%から2.7%へ小幅上昇、CPIトリムは1.8%から1.9%へ、CPIメディアンは1.9%から2%へ上昇した。ガソリンと旅行ツアーが総合指数を押し上げた一方、店頭購入食品のインフレ鈍化が上昇幅を抑えた。
ただしカナダドルの上昇は続かず、ユーロはインフレ率がなお2%目標を上回るなか、ECBが追加利上げに踏み切るとの観測に支えられた。ユーロ圏GDPは前期の停滞から第2四半期に成長へ回帰し、雇用も緩やかな増加が続いたことで、9月の25bp利上げ観測は維持された。ノルデアは預金金利を3%まで引き上げるために25bpの利上げがあと3回必要と見込む一方、利上げのタイミングは9月、12月、2027年3月と四半期ペースになると予想し、地政学的な帰趨が変動要因になり得ると指摘する。また、国債供給の増加、ユーロシステムのバランスシート縮小、インフレ・リスクプレミアムの上昇を背景に、長期金利は上昇するとみている。
EUR/CADの強気バイアスとユーロ圏の支援材料
今後数週間、EUR/CADが1.6070近辺で強気バイアスを維持していることから、デリバティブ取引ではEUR/CADのコールオプション買いに注目したい。カナダの7月インフレ率が予想外に前年比3%へ上振れしたにもかかわらず、ユーロのモメンタムは極めて底堅い。この持続的な強さは、ユーロ圏の景気回復と、欧州中央銀行(ECB)が9月に25bp利上げを実施するとの強い観測に支えられている。
オプション戦略:ブル・コール・スプレッドとリスク管理
過去の傾向として、EUR/CADが中銀政策の方向性の違いを背景に1.6000を上抜けて定着すると、1.6300水準へ向けて上昇するケースが多い。足元では、1カ月物のインプライド・ボラティリティが概ね安定的な7.1%近辺で推移しており、ロング・オプション戦略のコストは比較的抑えやすい。加えて、ユーロ圏の堅調な雇用統計は、欧州経済がより高い金利水準をより長く許容できることを示唆している。
このトレンドを取り込みつつ最大損失を限定するため、行使価格1.6150および1.6300を狙うブル・コール・スプレッドの構築を推奨する。この手法により、BoCのコアインフレ(足元2.3%)の上昇が引き金となってカナダドルが急伸する局面でもリスクを抑えやすい。ECBの利上げ局面が2027年3月まで続くとの見立てを踏まえると、上昇トレンドにはなお追随余地があるとみる。
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