CPI発表後のドル反発でEUR/USDは反落、エネルギー高と中東リスクが安全資産需要を下支え

by VT Markets
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Aug 13, 2026

EUR/USDは水曜日、米消費者物価指数(CPI)が市場予想通りとなったことを受けて米ドルが持ち直し、日中の上昇分を吐き出して下落した。ユーロ/ドルは日中高値1.1563を付けた後、1.1521前後で推移した。総合CPIとコアCPIはそれぞれ3.4%、2.5%へと鈍化し、発表直後はドルの重しとなってフェド(FRB)の利上げ織り込みが後退した。しかしその後、エネルギー価格の上昇がインフレ上振れリスクを意識させたほか、中東での和平実現の見通しが限られることやホルムズ海峡の再開を背景に安全資産需要が下支えし、ドルは下げを取り戻した。ドル指数(DXY)は99.61から反発後、100近辺で推移した。

この動きにより、EUR/USDは直近レンジの下限付近に押し戻された。100日単純移動平均(SMA)での上値抑制が繰り返されている。日足では1.1500を維持し、50日SMA(1.1466)も上回った。RSIは56近辺、MACDはプラス圏を維持する一方で緑のヒストグラムは縮小、ADXは20台後半でトレンドの強さは中程度を示唆する。上値抵抗は100日SMAの1.1567、さらに上は200日SMAが1.1630近辺。下値支持は1.1500、次いで1.1466。

デリバティブ戦略の見通し

EUR/USDは強気モメンタムの鈍化が見られ、デリバティブ取引では方向転換の可能性に備える局面とみる。足元で100日SMA(1.1567)の上抜けに失敗していることから、短期のレンジ相場を前提とした戦略に軸足を置くことを推奨する。1.1630のレジスタンス近辺でアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールを売ることで、もみ合いが続く間のプレミアム収益を狙いやすい。

1.1500の目先の心理的サポートを割り込めば、50日SMAの1.1466に向けて急落が進む可能性がある。このケースでは、短期のプット買い、あるいはベア・プット・スプレッドの構築により下方ブレイクの利益機会を捉えたい。CFTC(米商品先物取引委員会)の建玉報告(Commitment of Traders)でも慎重姿勢を裏付ける内容が示されており、ユーロの機関投資家のネットロングは直近ピークから約8%縮小し始めている。

マクロ環境と取引ガイダンス

地政学リスクの高まりとエネルギー価格の高止まりが、安全資産としての米ドル需要を支え、ドル指数は100近辺で底堅い。これは、夏場の流動性低下によりレンジ相場が増幅されやすく、秋口にかけて主要トレンドが形成されやすいという過去の8月の季節性とも整合的だ。ポジションサイズは抑制的とし、損切りはタイトに設定したい。世界的なインフレ指標に予想外の変化が生じれば、ボラティリティが急拡大する可能性がある。

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