
ポイント
- ロケット・ラボの株価は下落。投資家の関心は、新型ロケット「ニュートロン」の初打ち上げ時期(デビュー時期)が不透明な点に向かった。
- 第2四半期の売上高は2億3,400万ドルで、前年同期比62%増。宇宙関連事業の需要が追い風となった。
- 注目は、利益率(売上に対する利益の割合)の見通しが弱いことと、2026年のニュートロン打ち上げが間に合うかどうかの時間的余裕が縮小している点へ移った。
- 受注残(今後売上に計上される見込みの契約額)は過去最高の23億6,000万ドル。打ち上げ・衛星サービスへの需要の強さを示す。
- イリジウムの買収計画は、衛星・通信分野での競争力強化につながる可能性がある。
ロケット・ラボ株は、最新の決算発表で「ニュートロン」計画と短期の収益性(利益を出す力)に懸念が示され、売り圧力が強まった。
売上高は力強く伸びたが、投資家はニュートロン初飛行(初打ち上げ)に伴う実行リスクと、利益率見通しの悪化に注目した。
市場の反応は、事業の勢いを維持しつつ、開発の節目(重要なマイルストーン)を期限内に達成する難しさを映している。
同社はニュートロンを2026年10〜12月期に発射台へ投入する計画を維持。ただ、時間的な余裕が小さくなり、次の成長局面に向けた実行力が一段と問われている。
トレーダーがロケット・ラボを注視する理由
最新決算は事業拡大の継続を示した一方、強い需要を利益の改善につなげられるかが焦点となっている。
売上高の拡大と受注残の積み上がりが続き、足元の利益を圧迫する要因がありながらも、事業の勢いの強さが示された。
ただし、第3四半期のGAAPベースの粗利益率は29〜31%を見込む。GAAPは米国の会計基準(公式な会計ルール)で、粗利益率は「売上総利益÷売上高」。低利益率の衛星プラットフォーム(衛星の土台となる機体・共通部品)の販売比率が高まる見込みで、収益性の重しとなる。
ニュートロンは中長期の成長ドライバー。再使用型(回収して繰り返し使う)の中型打ち上げロケットで、より大きな商業ミッションや政府・安全保障関連の打ち上げ需要に対応する設計だ。
打ち上げ事業に加え、同社はイリジウム・コミュニケーションズの買収計画を通じ、宇宙産業での立ち位置を広げようとしている。
買収が実現すれば、衛星運用や通信関連の力が増し、既存の打ち上げ事業に加えて成長余地が広がる可能性がある。
重要な売買水準
| 価格水準 | 市場が注目する点 |
| $81.50 | 直近の戻り高値。目先の上値抵抗線(上がりにくい水準) |
| $80.00 | 現在の中心的な取引水準。節目の価格 |
| $78.00 | 短期の下値支持線(下がりにくい水準) |
| $75.50 | 決算後の初動の下落で付けた直近安値 |
| $72.00 | 下落が続く場合の広めの下値メド |
ロケット・ラボ株は決算後の急落から持ち直し、80ドル近辺で推移している。急落局面では75.50ドルの支持線付近まで下げた。
81.50ドルを上回れば、新たな買いが入り、直近高値が意識されやすい。
一方、78.00ドルを割り込むと再び弱含みとなり、次は75.50ドルが重要な確認水準となる。
強気・弱気の想定シナリオ

| 想定 | 条件 | 想定される市場反応 |
| 戻りを試す動き | $78.00を維持 | 80.00〜81.50ドルのレンジ再トライ |
| 上放れ(強気ブレイク) | $81.50を上抜け | 上昇の勢いが強まり、上値余地が広がる可能性 |
| レンジでのもみ合い | $75.50〜$81.50で推移 | 投資家が材料を見直す間、株価は落ち着きやすい |
| 下抜け(弱気ブレイク) | $75.50を下回る | 売り圧力が強まり、より下の支持線を意識 |
強気シナリオは、78.00ドルの支持線を維持し、80.00〜81.50ドルの抵抗帯へ戻れるかが鍵。81.50ドルを明確に上回る展開が続けば、短期の地合い改善につながり得る。
弱気シナリオは、75.50ドルを割り込む場合に現実味が増す。ニュートロンの実行リスクを投資家が改めて織り込み、下押し圧力が続く可能性がある。
免責事項
上記の価格水準や想定シナリオは執筆時点での筆者の見方であり、投資助言ではなく、VT Marketsの公式見解や推奨でもありません。取引にあたっては自ら分析を行い、リスク管理を徹底してください。
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ロケット・ラボは、売上高の高成長、過去最高の受注残、将来の拡大策がある一方、ニュートロンを計画通り進められるかという実行リスクが重しとなり、注目が続いている。
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CFD取引にはリスクがあり、レバレッジ(証拠金に対して大きな金額を取引する仕組み)は利益だけでなく損失も拡大させる。
今後の注目点
今後の方向感は、投資家がニュートロンの進捗、収益性の見通し、成長戦略をどう評価するかに左右される。
主な焦点は以下の通り。
- ニュートロン開発:試験、製造の節目、打ち上げ計画に向けた進捗。
- 収益性見通し:事業規模の拡大に伴い利益率が改善するか。
- 受注残の売上化:過去最高の受注残をどの程度、将来の売上に落とし込めるか。
- イリジウム買収:取引の進捗と、事業拡大への影響。
- 宇宙市場の需要:打ち上げサービスや衛星ソリューション需要が伸び続けるか。
テクニカル面(値動きにもとづく分析)では、81.50ドルを回復できるかが焦点で、75.50ドルは重要な支持線となる。
よくある質問
ロケット・ラボ株はなぜ下落したのか
売上高は伸びたものの、投資家がニュートロンのスケジュール不透明感と、利益率見通しの悪化を重視したため。
2026年4〜6月期(第2四半期)の業績は
売上高は2億3,400万ドルで前年同期比62%増。受注残は過去最高の23億6,000万ドルに達した。
ニュートロンが重要な理由は
ニュートロンは再使用型の中型打ち上げロケットで、より大きな商業・政府・安全保障関連のミッションに対応できるため、将来の成長余地が大きい。
投資家心理に影響している要因は
需要の強さと受注残の増加に対し、ニュートロンの実行リスク、収益性、売上計上のタイミングへの懸念が綱引きになっている。
注目すべきRKLBの価格水準は
上値の目安は81.50ドル。下値は78.00ドルと75.50ドルが重要な支持線。
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