要点
- VT Marketsのサーバー時刻は、冬はGMT+2、夏(サマータイム期間)はGMT+3を採用し、主要市場の取引時間に合わせています。
- 標準的な業界の時間設定を前提に作られた自動売買(Expert Advisor:EA。あらかじめ決めたルールで自動で取引するプログラム)とも連携しやすい設計です。
- MT4/MT5の「Market Watch(気配値)」で、VT Marketsのサーバー時刻を常に確認できます。
- VT Marketsのチャート価格は、大手銀行などが参照する価格データの考え方に沿い、精度の高い表示を目指しています。
- 週5日の取引に合わせ、「Sunday Candle(週明け直後の日足が短く表示されるローソク足)」を出さないことで、チャートを見やすくします。
サーバー時刻の理解は、チャート分析の精度と、世界の流動性(取引が成立しやすい状態)に合わせた運用の基礎です。MetaTrader 4(MT4)またはMetaTrader 5(MT5)を使う場合、正しいGMTオフセット(協定世界時GMTとの差の時間)に合わせることが、分析の一貫性に直結します。
VT Marketsのサーバー時刻とGMTオフセットとは
VT Marketsのサーバー時刻は、冬はGMT+2、サマータイム期間はGMT+3です。
サーバー時刻は、MT4/MT5が内部で使う公式の時刻です。GMTオフセットは、その時刻を世界の市場時間に合わせるための時差設定(+2または+3)を指します。
VT Marketsは、日足の確定(Daily Close)がニューヨーク時間の午後5時(米東部時間)に合うよう設定しています。これにより、週5本の「24時間の日足」になり、Sunday Candle(週末明けにできる短い日足)が表示されません。Sunday Candleは、テクニカル指標(価格データを計算して売買判断に使う指標)やチャート形状を崩す原因になりやすいためです。
早見表:GMTオフセットと設定
取引端末で重要となる時刻設定をまとめます。
| 項目 | 設定/内容 |
| 標準時 | GMT+2 |
| サマータイム(夏) | GMT+3 |
| 日足の確定時刻の基準 | サーバー時刻00:00=ニューヨーク午後5:00(米東部時間) |
| 対応プラットフォーム | MetaTrader 4(MT4)/MetaTrader 5(MT5) |
| 初期設定 | 全クライアント端末に自動適用 |
サーバー時刻が戦略に重要な理由
サーバー時刻は表示の違いではなく、約定(注文が成立すること)や分析に影響します。
- 主要市場との整合:ニューヨークの区切りに近い時刻設定のため、取引日の開始・終了が主要金融市場と揃いやすく、ローソク足(一定時間の始値・高値・安値・終値を示す表示)が標準的な形になります。テクニカル分析の再現性が高まります。
- 短期売買の精度:スキャルピング(数秒〜数分の超短期取引)やデイトレード(日中完結の取引)のように時間に敏感な手法では、時刻のズレが誤作動や判断ミスにつながります。
- データ比較が容易:全データが同じGMTオフセットで管理されるため、過去チャートの比較で手動の時差換算が減ります。
- 運用がシンプル:端末は同一のサーバー時刻が初期設定で使われるため、時刻差による確認作業を減らせます。
VT Marketsのサーバー時刻がもたらす利点
GMT+2/GMT+3は、プロの運用でよく使われる設定です。取引環境に与える主な効果は次のとおりです。
| 項目 | 利点 | 重要性 |
| 週末のノイズ抑制 | Sunday Candleを排除。 | 週5日分のきれいな日足になり、指標の計算(例:移動平均)やギャップ(不連続な価格の飛び)による見え方の乱れを抑えます。 |
| 機関投資家の基準に近い | ニューヨークの終値基準に合わせる。 | 大手銀行や流動性提供者(LP。売買の相手方となり価格を提示する業者)の考え方に近い区切りでチャートを見られます。 |
| EAの互換性 | GMTオフセットを前提に動作しやすい。 | EAは特定の時差を前提に作られていることがあり、ズレは誤発注の原因になります。 |
| 市場時間の重なりの把握 | セッション管理が簡単。 | ロンドンとニューヨークの重複時間など、流動性が高まりやすい時間帯を把握しやすくなります。 |
MT4/MT5でサーバー時刻(現在時刻)を確認する方法
端末内で主に次の方法で確認できます。
1. Market Watch(気配値): MT4/MT5でView -> Market Watchを開きます。表示されるデジタル時計がサーバー時刻です。

2. チャートの時刻表示: 価格チャート下部の時間軸を見ます。最新のローソク足の時刻がサーバー時刻に基づきます。

サーバー時刻の初期設定は変更すべきか
ローカル時間を重ねて表示するカスタム指標(追加機能)もありますが、基本的に推奨されません。表示を変えると、ローソク足の形や指標計算(例:200日移動平均。過去200日分の終値の平均を線で示す指標)に差が出ることがあります。精度と一貫性を重視するなら、取引の時間管理をサーバー時刻に合わせる方が安定します。
VT Marketsのサーバー時刻を使う際のポイント
MT4/MT5を効率的に使うための要点です。
- ロールオーバーを確認:サーバー時刻00:00に注意します。ここでスワップ(翌日に持ち越すための金利調整額)が付与され、スプレッド(売値と買値の差)が一時的に広がることがあります。
- サマータイム(DST)切替期の確認:DST(Daylight Saving Time。夏に時計を進める制度)の切替がある時期は、端末のMarket Watchでセッション時間が想定どおりか確認します。
- 取引記録はサーバー時刻で統一:トレードの記録にサーバー時刻を使うと、後から同じローソク足や値動き(プライスアクション)を追いやすくなります。
よくある質問
サーバー時刻はスプレッドに影響しますか
サーバー時刻そのものがスプレッドを変えるわけではありません。ただし、サーバー時刻00:00のデイリー・ロールオーバー(取引日の切替)付近は、世界的に流動性が低くなりやすい時間帯です。ニューヨークが引け、アジア時間が始まるタイミングで、流動性提供者が体制を切り替えるため、数分程度スプレッドが広がることがあります。
VT Marketsのチャートに「Sunday Candle」がないのはなぜですか
サーバー時刻をニューヨークの午後5時の区切りに合わせることで、週5本の24時間セッションになります。この結果、週末明けの短い日足(Sunday Candle)が出にくく、他の時間帯設定で起きやすいギャップや指標の歪みを抑えます。
EAはサマータイムに合わせた調整が必要ですか
VT Marketsはサマータイム期間にGMT+2とGMT+3を自動で切り替えます。多くのEAはこの変化に対応しますが、すべてが自動対応ではありません。誤作動を避けるため、EAの設定で参照するGMTオフセットが正しいか確認してください。
サーバー時刻はスワップ(翌日持ち越し金利)にどう影響しますか
スワップはサーバー時刻00:00に計算・反映されます。この時刻をまたいでポジション(建玉)を保有すると、スワップが受け取り(クレジット)または支払い(デビット)として発生します。コスト管理のため、00:00のタイミング把握が重要です。
ロンドン市場とニューヨーク市場の開始時間はどう確認するのがよいですか
端末のMarket Watchの時計を基準にする方法が確実です。夏(GMT+3)では、ロンドン開始はサーバー時刻10:00、ニューヨーク開始はサーバー時刻15:00が目安です。実際の開始時刻はサーバー時刻で都度確認してください。
サーバー時刻と並べてローカル時間も表示できますか
ローカル時間に合わせた表示も可能ですが推奨されません。必要な場合は、ローカル時間を重ねて表示するカスタム指標(例:local time scale overlay)を利用できます。