ポンドは1.3500近辺で安定、米CPIと英国GDP発表を前に市場は様子見

by VT Markets
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Aug 11, 2026

ポンドは火曜日のアジア時間に1.3500近辺でもみ合い、英中銀(BoE)の近い将来の利上げ観測が後退するなかでも、対ドルでの2日続伸を維持した。市場の関心は木曜日に発表される英国の景気指標へ移りつつあり、4-6月期(Q2)GDP速報値は前回の0.6%から0.4%へ減速が予想される。6月GDPは前月比0.1%減と見込まれている。一方、ドルの地合いは落ち着いており、ドル指数は99.80近辺で推移。市場は水曜日発表の米7月消費者物価指数(CPI)を待っている。

米インフレ見通しは、再加速ではなく小幅な持ち直しに焦点が当たる。総合CPIは前月比+0.1%(6月は-0.4%)、前年同月比3.4%(同3.5%)が予想される。コアCPIは前月比+0.2%(同0.0%)、前年同月比2.5%(同2.6%)と見込まれる。これらのデータはFRBの政策金利見通しに反映される。7月の政策声明ではインフレ上振れリスクが示唆された一方、弱い7月非農業部門雇用者数(NFP)を受け、市場は9月利上げを織り込まなくなっている。テクニカル面では、GBP/USDは60日指数平滑移動平均(EMA)の1.3403を上回って推移し、サポートは1.3456付近。14日RSIは61.1、直近終値は1.3509だった。

短期売買戦略と強気見通し

GBP/USDが1.3500近辺で底堅く推移し、重要な60日EMA(1.3403)を上回っていることから、デリバティブ取引では短期的に強気バイアスの維持を推奨する。足元の上昇モメンタムを取り込むため、権利行使価格1.3600の短期コールオプション買いを検討したい。この戦略は支払いプレミアムに損失を限定しつつ、直近高値1.3509の上抜けによるブレイクアウト局面を狙える。

水曜日の米CPIはコアインフレが前年比2.5%へ鈍化する見通しで、物価圧力の段階的な沈静化を確認する材料となり得る。予想通りなら、すでに99.80を明確に上抜けできずにいるドル指数の重しとなる可能性が高い。このイベントを踏まえ、ブル・コール・スプレッドの活用が有効となる。上昇局面の利益を狙いながら、高水準のインプライド・ボラティリティ(IV)の影響を抑えられるためだ。

リスク管理と戦術的ヘッジ手法

木曜日の英国Q2 GDP速報値は0.4%の中程度の成長が予想される。ただし、過去の季節性データでは、8月はポンドにとって年間で弱くなりやすい月として知られ、過去10年のうち7年で対ドル下落し、平均下落率は1%超となっている。季節要因による押し目、またはGDPが市場予想を下回るリスクに備えるため、1.3400近辺のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)プット購入を検討したい。

GBP/USDのオプションIVは、今回のように重要統計が相次ぐ週には上昇しやすく、材料通過後にはプレミアム売りに機会が生まれやすい。スポットのポジションでは損切りをタイトに設定し、ボラティリティ上昇前にストラクチャード・オプションでリスクを明確化する取引を推奨する。1.3456のサポート水準の監視が重要で、日足終値で同水準を割り込めば強気見通しは無効となり、ヘッジを積極化する必要がある。

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