CFTCデータ:円のショートスクイーズでFX全般にショートカバー、金ロングは一段と積み上がる

by VT Markets
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Aug 8, 2026

CFTCデータによれば、先週はFXのポジション調整が主役となり、急激な円(JPY)の巻き戻しが主要通貨全般のショートカバーを誘発した。JPYのネットポジションは約11.8万枚改善し、投機筋はロングを約4.6万枚積み増す一方、ショートを約7.2万枚減らし、ネットショートは4.55万枚弱まで縮小した。USD/JPYは約7円程度下落し、JPYはヒストリカル・パーセンタイルで2位から63位へ急上昇した。ほかでは、ユーロ(EUR)が1.43万枚超、英ポンド(GBP)が0.7万枚増加し、豪ドル(AUD)は非商業部門のロングが約0.66万枚増えた。カナダドル(CAD)は通貨自体が底堅い中でも売りが2週連続で続き、ネットショートは第3パーセンタイル近辺と極端水準にある。米ドル(USD)のポジションは、DXYが大きく反落したにもかかわらず、3週連続で改善した。

コモディティでは、金のネットエクスポージャーが約1.56万枚増加し、グロスロングが約0.74万枚増、グロスショートが約0.82万枚減となり、堅調な価格上昇と歩調を合わせた。ネットロングは約19.77万枚と、建玉の53%超に達し、比率はヒストリカルで第92パーセンタイル付近。WTIは価格が反落する中でネットポジションが約0.77万枚減り、ネットロングは第10パーセンタイル近辺。コーヒーもポジションが約0.25万枚低下し、価格も下落。VIXはボラティリティが5.01%低下する中、ポジションは小幅に改善した。

日本円のボラティリティと広範なFXポジショニング

歴史的なポジション調整(リセット)後の日本円について、デリバティブ取引者は慎重姿勢が望ましい。11万8,000枚規模の大きなショートスクイーズにより、JPYポジションは第63パーセンタイルまで押し上げられたが、この上昇を追随する前にロング需要が持続的に確認される必要がある。過去の日銀利上げ局面を踏まえると、USD/JPYの感応度は依然として高く、新規ポジション構築は明確な持ち合い(コンソリデーション)形成を見極めてからの方が合理的だ。

より広範なFX市場では、ショートカバー主導の反発よりも、建設的な参加(新規資金流入)を示すシグナルに注目したい。ユーロと英ポンドはカバー主導の戻りが示唆される一方、豪ドルは非商業部門ロングが6,600枚増加しており、より健全な買いシグナルといえる。カナダドルはネットショートが第3パーセンタイル近辺と極端であり、強気反転の兆候を探る局面だ。

コモディティのセットアップとリスク指針

貴金属では、金は極めて前向きなセットアップを示す一方、ポジション集中リスクが高まりつつある。ネットロングは約19万7,700枚へ急増し、建玉全体の53%という突出した水準に相当する。このエクスポージャー比率が第92パーセンタイル近辺に位置するため、急な利益確定に備え、ロングはストップロスをタイトに設定することを推奨する。

WTI原油とコーヒーの「押し目買い」は、明確な価格の安定が確認できるまで見送りたい。最新データでは、WTIのネットポジションが7,700枚減少して第10パーセンタイルへ低下しており、新規のショート構築とロングの手仕舞いが背景にある。これら市場で逆張りのロングを早期に入れ過ぎると、弱気モメンタムが優勢な中で、さらなる下落リスクにさらされ得る。

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