NZD/USDは弱含み、0.5870近辺および0.5900前後で推移した。米ドルが広範に上昇したためだ。米ドル指数(DXY)は0.26%高の100.00近辺まで上伸し、国内材料を欠くキウイ(NZドル)は圧迫された。コモディティの値動きも支援材料に乏しい。原油はホルムズ海峡に影響し得る制限の可能性に関する報道を受けて3%高の1バレル=77.30ドル。一方、金は同じ見出しを受けて0.09%安、銀は0.84%安となった。
市場の関心は、今夜発表の中国貿易統計と金曜日の米非農業部門雇用者数(NFP)に移る。中国の7月輸出増加率は前年比+22.2%(前回+27%)が予想され、輸入増加率は+27.9%(前回+36%)と見込まれる。貿易黒字は1,070億ドル(前回1,256.2億ドル)予想。米国では、雇用者数が6月の+5.7万人から+8.0万人へ増加すると予想され、平均時給は前月比+0.3%上昇が見込まれている。テクニカル面では、NZD/USDは0.5869と20期間SMA(0.5876)を下回る一方、100期間SMA(0.5835)を上回る。近接の供給ゾーンは0.5872~0.5882で、RSIは51近辺。上値抵抗は0.5872、0.5876、0.5882、その上に0.5907、0.5930、0.5965が示される。下値支持は0.5860および0.5835が意識される。
キウイ安と重要指標リスクを踏まえたデリバティブ戦略
NZD/USDが0.5870近辺で推移するなか、米ドル高を背景に強い下押し圧力がかかっている点を注視している。20期間移動平均(0.5876)を下回って推移していることから、デリバティブ投資家には短期のブレイクアウト戦略の準備を推奨したい。一般に、中国経済の減速と米ドルの底堅さが同時に進行する局面では、キウイへの下押し圧力が急速に強まりやすい。
中国の輸入増加率は+36%から+27.9%へ減速が見込まれており、乳製品・食肉輸出の比重が高いニュージーランドの輸出主導型経済に直撃し得る。中国はニュージーランドの総輸出の約30%を購入していることから、NZD/USDの期近プット・オプションの購入を提案する。権利行使価格は、重要な100期間サポートである0.5835をわずかに下回る水準に設定することで、急落局面におけるポートフォリオ防衛が期待できる。
本日の米NFPは+8.0万人が予想されており、DXYが100.00近辺で推移するなか、米ドルの短期的な方向性を左右し得る。平均時給(前月比+0.3%予想)には特に注意が必要だ。賃金の伸びが予想を上回れば、FRBが高金利をより長く維持するとの見方につながり、米ドル高が進行してキウイを一段と圧迫する可能性がある。
コモディティ動向とエネルギー市場の機会
一方、ホルムズ海峡を巡る地政学的緊張により、原油価格は3%上昇して1バレル=77.30ドルとなった。供給リスクの高まりを取り込む観点から、原油先物のロング、またはコール・オプション購入を提案する。通常、原油急騰は資源国通貨の支援要因となりやすいが、キウイは足元の国内経済の弱さを背景に、この連動性から乖離している。
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