ポンドは木曜日、対米ドルでほぼ変わらず、1.3460近辺で推移し、前日水曜日の高値1.3486から小幅に軟化した。GBP/USDは100ピップ程度のレンジ内にとどまり、上値は1.3500近辺がレジスタンスとなる一方、ドル安が下支えとなって1.3400を上回る水準でサポートが維持された。市場は米雇用指標の発表を前にポジション調整が進み、金曜日に7月の非農業部門雇用者数(NFP)、木曜日の後半には新規失業保険申請件数の発表が予定されている。
週初には、7月のS&Pグローバルサービス業PMIが上方改定されたことに加え、米国の別の雇用関連指標が弱かったことから、ポンドは一定の支援を得た。これにより金曜日の雇用統計への不確実性が高まり、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が抑制された。ドイツ銀行のエコノミストは、7月の雇用者数が前月の+5.7万人に対して+6.5万人増になると予想した。別途、米国およびイラン当局者から合意の可能性をめぐる強弱まちまちの発言が出たことでリスクセンチメントが左右され、通貨は1.3450方向へじり安となった。
Trading Strategies Amid Consolidation and Key Employment Data
足元では、明日の重要な米NFP発表を前に、英ポンドは1.3450を上回る水準で底堅く推移し、100ピップの狭いレンジに強く拘束されている。GBP/USDは1.3500のレジスタンスを明確に上抜けできていないことから、デリバティブ投資家には短期のレンジ取引戦略に重点を置くことを推奨する。1.3400〜1.3500のレンジ外側に近い水準でオプションを売ることで、週末にかけても横ばいが続く場合、安定的なプレミアム獲得が見込める。
明日の7月雇用統計は注目度が高く、ドイツ銀行などは、6月の+5.7万人に対し+6.5万人の小幅増を予想している。歴史的に、こうした低い雇用増加はドルの上値を抑えやすく、1.3500超への上放れの起爆剤となり得る。想定されるボラティリティ上昇を取り込むため、ストラドルの買い、または上方ブレイクに備えたブレイクアウト型のコールオプション準備を提案する。
Market Resilience and Volatility Management
英国経済は、7月のS&Pグローバルサービス業PMIの上方改定に支えられ、国内需要の勢いを示す堅調さがうかがえる。ただし、米・イラン交渉をめぐる地政学的不透明感が残り、突発的なリスク回避局面を市場に持ち込み続けている。ポンドのロングポジションについては、見出し(ヘッドライン)主導で1.3400のサポート方向へ急落する局面に備え、タイトなストップロスの設定を推奨する。
今後数週間は、政治・経済の材料が交錯するなかで、ボラティリティの上昇が見込まれる。GBP/USDオプションのインプライド・ボラティリティは相対的に低水準にとどまっており、ロング・ボラティリティ戦略の妙味は大きい。プロテクティブ・プットの確保やバタフライ・スプレッドの活用により、リスクを平準化しつつ、足元の持ち合いからの明確なブレイクに備えることが有効と考える。
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