米・イラン停戦で原油安、インドルピー上昇 市場はインド準備銀行(RBI)決定待ち

by VT Markets
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Aug 3, 2026

インド・ルピーは対米ドルで堅調に始まり、USD/INRが0.25%下落して95.15前後と、3週間超での安値を付けた。これで上昇(ルピー高)局面は3営業日連続となる。背景には、米国とイランの停戦を受けた原油安がある。MCX原油(8月19日期近限月)は寄り付きで6%超下落し、約7,600ルピーまで低下した。週末には、テヘランが核合意に関連する条件とホルムズ海峡の再開に合意したことを受け、米国が計画していた対イラン攻撃は停止された。ホルムズ海峡は世界のエネルギー供給の約20%のルートであり、リスク選好の改善を受けてインド株も堅調、Nifty50は0.7%高の24,555近辺となった。

市場の焦点は水曜日のインド準備銀行(RBI)の政策判断へ移り、レポ金利は5.25%で据え置きが見込まれている。米国では、ドル指数が0.1%低下して99.70前後となった一方、市場は9月のFRB利上げ確率を67.7%と織り込んでいる。米国では金曜日に7月の非農業部門雇用者数(NFP)、ISM製造業PMI(予想54.0、6月53.3)の発表が予定される。テクニカル面では、USD/INRは20日EMA(95.75)を下回り、RSIは42。下値支持は94.78、次いで94.15。

Currency and Commodity Trading Recommendations

通貨デリバティブ取引では、USD/INRのショート、またはプットオプションの購入を推奨する。目先のターゲットは直近サポートの94.78、さらに94.15も視野に入る。相場は20日指数平滑移動平均(EMA)の95.75を大きく下回って推移しており、RSIも42と、弱気モメンタムが優勢であることを示す。過去の経験則では、原油安局面でインド・ルピーが短期の主要移動平均を下抜ける(=USD/INRが下方ブレイクする)と、数週間にわたりルピー高基調が続きやすい。

エネルギー市場では、MCX原油先物が急落して約7,600ルピー(6%超安)となったことを受け、ショート・バイアスの維持を推奨する。世界の石油液体消費の約20%を左右するホルムズ海峡の再開により、これまで価格を押し上げていた地政学リスク・プレミアムが剥落する。供給面の安全弁が復活したことで、短期的な反発局面は売り場と捉えるのが有力だ。

Equity and Risk Management Strategies

Nifty50が24,555まで上昇していることを踏まえ、指数オプションまたは先物でのロングを提案する。一般に、原油価格が1バレル当たり10ドル下落すると、インドの輸入負担は約100億ドル減少し、国内インフレ率を概ね0.5%押し下げるとされる。こうしたマクロ環境の改善は企業マージンの押し上げにつながりやすく、RBIの政策発表前にはNiftyの強気コールスプレッドが魅力的となる可能性がある。

一方、水曜日はRBIがレポ金利を5.25%で据え置くとの見方が広がる中、ボラティリティ上昇に備える必要がある。国内コアインフレは概ね抑制されているものの、金曜日の米NFPを控え、ポジションは事前にヘッジしておきたい。9月のFRB利上げ確率が67.7%と見込まれるため、ドルが一時的に反発する局面があれば、ルピー・ロング戦略のより良い参入機会になり得る。

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