AUD/JPYは木曜日、日本円が円クロス全般で急伸したことを受けて下落した。今月初めにUSD/JPYが約40年ぶりの高値を付けた後であり、当局による為替介入観測が市場で強まった。執筆時点で同クロスは111.70近辺で推移し、当日比約1.75%安。7月3日以来の低水準となった。USD/JPYは約480pips下落して160円を割り込み、当局は過度な変動に対応する構えを示してきたものの、東京からの確認はない。一方、ロイターは、当局が予告なしの介入を検討していると報じた。
市場の注目は金曜日の日本銀行の金融政策決定に加え、東京都区部CPIと失業率へと移る。日銀は政策金利を1.00%に据え置くとの見方が大勢だ。豪ドルは弱いインフレ指標を受けて既に重い。6月のCPIは前月比0.1%低下と、市場予想の0.2%上昇に反し、5月の0.7%低下に続いた。前年比ではインフレ率が4.0%から3.8%へ鈍化し、8月の豪準備銀行(RBA)利上げ観測を後退させた。
円のボラティリティとデリバティブ戦略
デリバティブ取引者には、今後数週間にかけて円関連通貨ペアのボラティリティ上昇を見込んだポジショニングを推奨する。日本政府による突発的な為替介入は常にリスクとして存在するためだ。USD/JPYが直近の数十年ぶり高値圏から160円を大きく割り込む急落を見せたことを踏まえると、オプション取引では、予告なしの大幅な価格変動を捉えるため短期ストラドルの買いを検討したい。財務省の過去データによれば、春先の同様の介入局面で9.8兆円(約620億ドル)という過去最大規模の資金が投じられており、東京が再び警告なしに動く可能性を示している。
AUD/JPYの弱気取引と市場リスク
AUD/JPYについては、111.00割れを視野に、プットオプションやベア・プット・スプレッドといった弱気のデリバティブ戦略の実行を推奨する。豪州のインフレ鈍化(直近で前年比3.8%)により、RBAによる追加利上げの可能性が大幅に低下している。こうした金利差の拡大に加え、日銀の政策転換が近いとの見方も相まって、豪ドルは一段の投げ売りにさらされやすい。
また、日銀の次の動きを見極めるため、今後発表される東京都区部CPIと失業率を注視したい。通貨オプション市場ではインプライド・ボラティリティが大きく上昇しており、機関投資家が人気の円キャリートレードの巻き戻し深度化に備えてヘッジを進めている可能性を示唆する。AUD/JPYのロングを維持する場合は損切りをタイトに設定し、急速に変化する金利差の管理には通貨スワップの活用を検討したい。
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