AUD/JPYは木曜日のアジア時間、序盤の下げを取り戻して114.30近辺で推移した。豪ドルが、予想を上回る雇用統計を受けて堅調となったことが下支えとなった。豪統計局によれば、6月の失業率は4.4%と前月から横ばいで、市場予想(4.4%)と一致。雇用者数は7.63万人増となった。これは5月の4.4万人増(40.3万人増から上方修正)を上回り、市場予想の1.5万人増も大きく上回った。
一方、円高が進んだことで上値は抑えられた。エネルギー価格の上昇がインフレ圧力を強め、日銀が利上げペースを加速させるとの見方が強まった。さらに、日銀当局者が市場の想定よりも速い引き締めに前向きだとの報道もあった。片山さつき財務相が「過度な通貨安」に対し当局は断固たる措置を取る用意があると述べたことで、為替介入リスクも引き続き意識された。市場の関心は、金曜日に発表予定の日本の6月消費者物価統計に移る。
豪州雇用市場の強さとAUD/JPYへの影響
豪州の雇用市場は著しく強く、6月の雇用者数は市場予想の1.5万人増に対し7.63万人増と大幅な上振れとなった。この強い内容は、豪準備銀行(RBA)が政策金利を高水準で維持する可能性を示唆し、一般に豪ドルの下支え要因となる。デリバティブ投資家は、短期のAUD/JPYコールオプションを買うことで上昇トレンドに追随する戦略が考えられる。
円リスクとボラティリティへの対応戦略
もっとも、日本のコアインフレが日銀の2%目標を大きく上回る状況が続くなか、円が急伸する局面には備える必要がある。片山財務相が円安阻止に向けた直接介入を示唆しており、急落リスクは無視できない。急激な下振れに備え、比較的低コストでポートフォリオを防衛する手段として、アウト・オブ・ザ・マネーのAUD/JPYプットオプションの購入が推奨される。
豪州景気の強さと、日本の金融引き締め加速観測が綱引きとなっているため、ボラティリティの上昇は避けられない。上下いずれの大きな値動きからも収益機会を狙う手段として、ロング・ストラドルやストラングルといったオプション戦略の活用が有効となり得る。過去の日銀の主要な政策転換局面では、この通貨ペアが数日のうちに300pips超変動することも珍しくなかった。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。