金は週間ベースの上昇を拡大し、XAU/USDは4,160ドル近辺で推移。米国のドナルド・トランプ大統領が、橋梁や発電所への攻撃を含む対イラン攻撃の激化に言及したことを受け、安全資産需要が改めて喚起された。一方、米ドルは序盤の上げを吐き出した。値動きは日中高値4,165ドルを試す展開となり、上値は4,200ドルのレジスタンスが意識される。目先の下値は4,100ドル近辺で、次に4,070ドル付近が焦点となる。
英国では、ONS(国家統計局)発表の6月CPIが前年比2.6%上昇となり、5月の2.8%から鈍化。コアCPIは2.6%で横ばいとなり、予想(2.5%)を上回った。ほかにもカナダ、ニュージーランドの指標は市場予想を上回った。チャート面では、XAU/USDは20期間SMA(4,060.38ドル)、100期間SMA(4,074.44ドル)、200期間SMA(4,124.41ドル)をいずれも上回り、RSIは66。ただし日足では、200日SMA(4,496.16ドル)と100日SMA(4,501.34ドル)の下で上値が抑えられている。20日SMAは4,069.95ドル、RSIは51。より深い調整となれば4,000ドルが視野に入る。
中東情勢と金相場の見通し
中東の地政学的緊張が高まる中、当社は、デリバティブのトレーダーは今後数週間にわたり金(XAU/USD)の上昇モメンタム継続を想定したポジション構築が望ましいと考える。足元の取引水準は4,144ドル前後で、買い手の当面の目標は心理的節目である4,200ドルのレジスタンスとなる。ホルムズ海峡は歴史的に世界の日量石油液体輸送量のおよそ20%を扱うとされ、軍事的混乱が生じれば、安全資産需要が急拡大する公算が大きい。
オプション戦略とリスク管理
短期のオプション取引では、8月中旬満期で4,200ドルをターゲットとするストライクを用いたブル・コール・スプレッドの検討を推奨する。4時間足のテクニカル環境は強気バイアスを支えており、価格は4,060〜4,124ドルの厚いサポート帯を明確に上回って推移している。ただし日足では200日単純移動平均線が4,496ドルと大きく上方に位置しており、今回の反発は、より大きな調整局面の中での短期的なリカバリーにとどまる可能性がある点には注意が必要だ。
米国および英国で消費者物価指数の伸びが鈍化(英国は6月に2.6%へ低下)していることは、急ピッチの利上げリスクを低下させる一方、エネルギー主導のインフレは依然として持続的な脅威である。急な相場反転に備えた資本防衛策として、4,100ドルの目先サポートをわずかに下回る水準にタイトな売りストップの設定を推奨する。価格が4,070ドルのもみ合いゾーンを割り込んだ場合、短期の強気シナリオは否定され、重要な下値目途である4,000ドルの再テストに向けた、より深い下押しに備える局面となる。
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