USD/CADは1.4130を上抜けた動きを維持できず、その後反落。目先のテクニカルサポートに再び注目が集まっている。足元では50日移動平均線(50-DMA)に近づいており、3月高値近辺の1.3970が重要水準として意識される。
50-DMAの上を維持できれば、短期的な反発局面では先週高値の1.4150/1.4175付近が上値抵抗になり得る。一方、1.3970を割り込めば、次の下値メドとして5月高値圏の1.3870/1.3850が視野に入る。
主要テクニカル水準とオプション取引シナリオ
USD/CADは1.4130上抜け失敗後の調整局面で、重要な1.3970サポートへ向かっている。ここで下げ止まる場合、デリバティブ取引では1.4150のレジスタンスゾーンへの戻りを狙うコールオプションに妙味がある。一方、1.3970を明確に下抜けた場合、プット買いは今後数週間で1.3850近辺をターゲットにしやすくなる。
マクロ要因と戦略上の留意点
このテクニカル面の分岐点は、金融政策見通しの変化と重なる。カナダ銀行(BOC)は直近で政策金利を据え置く一方、カナダのインフレ率はおよそ2.7%にある。過去の経験則では、米10年国債利回りとカナダ10年国債利回りのスプレッドが60bpを下回る水準まで縮小すると、USD/CADは急反転しやすい傾向がある。向こう2週間は、通貨スワップやオプションのエントリータイミングを測るうえで、こうした債券スプレッドの監視が重要になるとみる。
また、USD/CADの1カ月物インプライド・ボラティリティは足元で6.2%近辺と比較的低位にとどまり、オプション・プレミアムは相対的に割安感がある。1.3970近辺を軸にストラドル戦略を用い、上放れ・下放れのいずれかに伴う大きな値動きを取り込むことを提案する。この手法により、今後の経済指標発表を受けた市場反応による急変動の双方に対応しやすい。
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