金は1.80%超下落し、再び4,000ドルを割り込んだ。XAU/USDは3,994ドルで取引されている。米国とイランの緊張が高まり、原油供給途絶リスクが意識されたことでインフレ懸念が強まった。米ドルは上昇し、ドル指数(DXY)は約0.24%高の100.74と、101.00には届かないものの底堅さを示した。WTI(米国産原油)は当日小幅安だったが、7月に入ってからは13%超上昇を維持しており、年後半にFRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めに動くとの見方を補強。米10年国債利回りは約3bp上昇し、4.577%となった。
米経済指標も強い地合いを後押しした。6月の小売売上高は前月比0.2%増と、5月の1%増から伸びは鈍化した一方、コントロールグループは0.8%から0.5%へ低下。7月11日終了週の新規失業保険申請件数は20.8万件と、市場予想(21.7万件)を下回った。短期金融市場では、7月会合での据え置き確率が73%と織り込まれる一方、10月利上げ確率は57%と示された。テクニカル面では、金は13日ぶり安値の3,974ドルを付け、下値支持は3,941ドル、次いで3,900ドル、3,886ドル。上値抵抗は4,125~4,175ドル、50日移動平均線は4,305ドル、200日移動平均線は4,495ドルで、その先に4,500ドルが控える。中銀は2022年に1,136トン(約700億ドル相当)を買い増した。
Technical Breakdown and Trading Strategy
金は重要な支持線である4,000ドルを割り込み、3,994ドルで取引されていることから、今後数週間は下落モメンタムの継続に備える必要がある。13日ぶり安値の3,974ドルを下抜けたことでテクニカル面の崩れが示唆されており、年初来安値の3,941ドルを視野に、空売りやプットオプション買いが有効な一手となり得る。過去の経験則では、金が主要な心理的節目を割り込むと売りが加速しやすく、3,900ドル近辺まで急落する展開も想定される。
Portfolio Adjustments and Risk Management
米ドル高とエネルギーコストの上昇を踏まえ、ポートフォリオも調整すべき局面だ。WTI原油が7月に入って13%超上昇していることから、エネルギー関連資産やドル指数(DXY)へのコールオプション買いは有力なヘッジとなる。歴史的に、エネルギー価格の急騰はインフレ不安を広げやすく、利回りのあるドルへの資金流入を促す一方、利息を生まない金から資金を遠ざける傾向がある。
市場が10月のFRB利上げ確率を57%と織り込む中、「高金利の長期化」を前提にしたポジショニングが求められる。国債利回りはすでに上向きで、10年債利回りは4.577%に達しており、貴金属には強い下押し圧力となる。当社は、短期金利先物の活用や金コールオプションの売りによって、FRB当局者のタカ派シフトを収益機会として取り込む戦略を推奨する。
弱気見通しを維持する一方で、厳格なストップロス設定と、トレンド転換の兆候を捉えるための重要レジスタンスの監視が不可欠だ。4,125~4,175ドルに位置する下向きトレンドラインを上抜ければ、ショートバイアスは無効化され、50日移動平均線の4,305ドルに向けた反発局面を示唆する。それら上値抵抗を明確に突破しない限り、当面は足元の下落局面の収益化に注力したい。
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