英ポンドは北米時間の水曜日、ドルに対して小幅高となり、GBP/USDは1.3371(前日比0.09%高)。米国が、攻撃の応酬を受けてイランとの協議は「終了した」と表明し緊張が一段と高まる中での動きとなった。イランはホルムズ海峡を航行していた2隻の船舶を攻撃し、これを受け米国が対応。米中央軍(CENTCOM)は過去2日間で80の目標を攻撃したと発表した。ワシントンはまた、イラン産原油に対する制裁を再発動。原油相場は上昇し、WTIは約5%高の75.60ドルまで上伸した。ドル指数は0.10%高の101.19と、原油高を追い風に底堅さを維持した。
注目は6月FOMC議事要旨で、ケビン・ウォーシュ議長の下で初めての公表となる。マネーマーケットでは2026年に少なくとも1回のFRB利上げが行われる確率を94%と織り込む。Prime Terminalのデータによれば、7月会合については据え置き確率が65%と見込まれており、米新規失業保険申請件数(7月4日終了週)の発表も控える。英国政治では、アンディ・バーナム氏が財務相に誰を起用するかを巡る不透明感が続き、Polymarketsはエド・ミリバンド氏が就任する確率を51%と示している。英中銀(BOE)のサラ・ブリーデン副総裁の講演も予定されている。
市場のボラティリティと地政学的要因
世界の石油液体の約21%が通過するホルムズ海峡で緊張が高まる中、市場のボラティリティは高止まりすると見込まれる。市場の恐怖指数として知られるCBOEボラティリティ指数(VIX)は、先週の14という低水準からすでに22.5へと急上昇した。今後数週間にわたり一段の急変動に備える、あるいは収益機会を狙う手段として、オプションを用いたヘッジ(もしくはボラティリティ・トレード)を検討すべき局面と考えられる。
目先のショックでWTI原油は1バレル75.60ドルまで急騰し、安全資産としての米ドルを下支えした。歴史的に、地政学起因の原油ショックはエネルギー価格とドルに持続的な上昇圧力をもたらしやすい。紛争長期化なら、過去の供給途絶局面で見られた85〜90ドル近辺までの上振れも視野に入るため、原油先物のロングやエネルギー・セクターETFのコールオプションに機会が残るとみる。
為替および政策面での含意
今回の状況はFRBにとって、原油高によるインフレ圧力と景気減速リスクのはざまで難しい判断を迫る。市場は依然として「今年もう1回の利上げ」確率を94%と織り込んでいる一方、7月の利上げ見送り(据え置き)の見方は大きく強まっている。この不確実性を受け、FRBの次の一手を巡る思惑から金利デリバティブ取引の活発化が見込まれる。
英ポンドにとっては、ドル高基調と国内政治の不透明感が明確な逆風となる。左派寄りの財務相が投資家心理を揺さぶる可能性もあり、GBP/USDは1.3400近辺の主要なテクニカル抵抗線を下回る限り、下押しリスクが意識されやすい。1.3159のサポート水準への下落に備える戦略として、GBP/USDのプットオプション購入は妥当な選択肢になり得る。
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