USD/CNHのモメンタムはやや軟化したが、依然として狭いレンジ内での推移が続いている。この24時間は6.7811~6.7896で取引され、先に想定していた6.7820/6.7940のレンジよりも一段と縮小した。目先は6.7800~6.7930でのレンジ取引を見込み、下方向のモメンタムが新たに積み上がった兆しはない。
1~3週間の時間軸では、引き続き6.7750~6.8080の往来が想定される。これまでの米ドル高は一服している。数週間単位でのより広い回復局面には、21週EMA(指数平滑移動平均線)の6.8430を上抜ける動きが必要となる。
レンジ相場のUSD/CNHに向けた取引戦略
直近の米ドルの対オフショア人民元での強さは薄れている。今後数週間は6.7750~6.8080の取引レンジに収まりやすく、現時点で強い方向感は想定しにくい。
低ボラティリティが見込まれる局面では、横ばい相場で有利になりやすい戦略が適切と考える。例えば、レンジ(6.7750~6.8080)の外側に権利行使価格を設定したアイアン・コンドルなど、オプションを売ってプレミアムを獲得する戦略が有効となり得る。この戦略は、相場が明確な方向性を伴わずに推移する際の時間的価値の減少(タイム・ディケイ)を収益源とする。
マクロ環境と注目すべきテクニカル水準
この見方は、直近の経済指標が両国経済の力関係の拮抗を示していることにも支えられる。例えば、2026年6月の米雇用統計(非農業部門雇用者数、NFP)は19.5万人増となり、コンセンサスをやや下回ってFRBへの引き締め圧力を和らげた。一方、中国の6月Caixinサービス業PMIは53.5と安定的で、景気は堅調ながらも突出した強さではないことを示唆する。
オプション市場では、USD/CNHの1カ月インプライド・ボラティリティが約3.8%まで低下し、年初来の低水準圏にある。過去の傾向として、ボラティリティがここまで圧縮すると、大きな材料が出る前に相場が持ち合い局面に入りやすい。短期的にはレンジ取引戦略を支持する材料となる。
注目している重要水準は21週EMAで、現在は6.8430近辺。ここを明確に上抜ければ、レンジ相場の見立ては否定され、新たな米ドル高局面の始まりを示唆する。トレーダーは同水準にアラートを設定し、リスク管理とともに、必要に応じて強気戦略へ切り替える準備をしておきたい。
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