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USD/CADは1.4215近辺で推移、USMCA非更新観測でカナダドル安が継続=スコシアバンク

by VT Markets
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Jul 6, 2026

USD/CADは1.4215近辺で推移しており、スコシアバンクは、過去1週間にかけて米加のフロントエンド金利差が縮小したにもかかわらず、カナダドルが軟調な地合いを保つなかでの保ち合い局面だと説明した。米国がUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を更新しないことが確認され、カナダおよびメキシコの輸出企業にとって不透明感が長期化することから、通商面の不確実性が引き続き焦点となっている。カナダ銀行(中銀)の第2四半期(Q2)企業景況感調査(Business Outlook Survey)でも、そうした慎重姿勢がある程度反映されると見込まれていた。

スコシアバンクは、カナダドルはファンダメンタルズ面では依然割安に見えるとしつつも、同行の均衡水準(エクイリブリアム)推計である1.4141に対する割安度はこの1カ月で縮小しており、上値余地は限定的であることを示唆した。また、6週間続いた米ドル上昇は次の上昇局面に入る前の一時停止に過ぎないリスクがあると指摘。レジスタンスは1.4250/00ゾーン、サポートは1.4150および1.4075/80に位置するとした。スタンスは「ニュートラル」とし、日足RSIオシレーターでは米ドルが極端に買われ過ぎの状態が続いているとも付け加えた。

通商・景気の不透明感のなかでのカナダドル安

現在のUSD/CADが1.4215前後で保ち合っている状況を踏まえると、レンジ内推移を基本にしつつ、ペアにはわずかな上方向バイアスがかかる局面とみる。金利差縮小にもかかわらずカナダドルが持ち直せないことは、基調的な弱さを示唆している。この軟調さは、USMCAの正式な非更新を受けた通商面の不透明感の継続と直接結びついている。

今朝公表されたカナダ銀行の企業景況感調査は、当方の懸念を裏付け、企業マインドの顕著な悪化を示した。先行き売上指数は2025年第4四半期以来の低水準に低下した。これに加え、先週発表された雇用統計も市場予想を下回り、6月のカナダの雇用増は1万5,000人にとどまった。一方、米国では21万人の雇用増と堅調で、コントラストが鮮明だ。こうした経済指標の乖離は、引き続きカナダドル(ルーニー)に対して米ドルを下支えしている。

デリバティブ戦略とテクニカル見通し

デリバティブ取引においては、この環境下ではさらなるカナダドル下落へのヘッジが妥当と考える。カナダの輸出企業は、今後数週間で上放れが起きるリスクに備え、権利行使価格1.4300近辺の米ドル・コールオプション(USD call)の購入を検討すべきだろう。レンジ取りを狙う向きには、アイアン・コンドルのような戦略でボラティリティを売る手法が有効となり得る。具体的には、1.4050近辺でプットを売り、1.4300近辺でコールを売る構成が考えられる。

日足RSIでは米ドルがテクニカル的に買われ過ぎであり、いったんの踊り場を示唆する。ただ、当方は1.4150のサポート水準への押し目は買い場と位置づける。2017~2018年のNAFTA再交渉局面では、不透明感の長期化により、保ち合いを挟みながらもUSD/CADがじり高基調を続けたが、今回の状況はこれを想起させる。市場の注目は今後、両国のCPI(消費者物価指数)に移り、中銀政策の方向性の乖離を測る材料となる。

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