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ウェルズ・ファーゴ、日本の賃金上昇が日銀の金融正常化路線を確固たるものにすると指摘 9月利上げに注目

by VT Markets
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Jul 3, 2026

ウェルズ・ファーゴ・エコノミクスは、来週公表予定の日本の5月の毎月勤労統計(現金給与総額)が、持続的な賃金・物価サイクルの証拠を一段と強め、日銀が金融政策の正常化に向けた道筋を維持する材料になるとみている。4月のデータでは現金給与総額が前年比3.6%増となり、日銀が基調的な賃金モメンタムの指標として重視する所定内給与も同3.3%上昇した。同行はまた、底堅いGDPと堅調な4-6月期日銀短観も、マクロ環境を支えるシグナルだと指摘する。

春闘では、平均賃上げ率が3年連続で5%超となり、4月から適用された。妥結から実際の賃金支払いへの反映までにタイムラグがあることから、組合カバー率が限定的であるにもかかわらず、今後数カ月の賃金増加を下支えすると見込まれる。インフレについては「弱含み」としつつも、政府補助金の縮小・剥落や円安による輸入物価の押し上げ効果が、物価の緩やかな持ち直し要因になるとの見方が示されている。こうした前提のもと、ウェルズ・ファーゴは日銀が第3四半期(7-9月期)に25bpの利上げを実施し、最有力は9月、年末までに政策金利が1.25%に達するとの予測を維持した。

労働統計が日銀の政策正常化を後押し

5月の現金給与総額は前年比3.8%増と報告されており、日銀が政策正常化へ進む見通しを明確に支持する材料だと当社はみている。これは、3年連続で平均5%超となった春闘の高水準の賃上げ妥結に支えられ、賃金・物価サイクルが定着しつつあることを確認する内容である。このため、早ければ9月にも利上げが行われるシナリオを想定してポジション構築を進めている。

市場戦略:金利上昇と円高を見据えた позиション

この結果、当社は日本国債(JGB)先物のショート機会を検討している。日銀が利上げに動けば債券価格は下落(利回り上昇)しやすく、政策転換を直接的に収益機会へつなげる手段となる。この戦略は、2024年のマイナス金利解除という初期の政策転換局面でのポジショニングに類似しており、正常化サイクルの開始を捉える発想に近い。

このトレードのもう一つの側面が円高であり、とりわけ足元のUSD/JPYが162.50近辺で推移している状況では重要となる。当社は、160円を下回る局面を見込んだ円コール(JPYコール)やUSD/JPYプットの買いを検討している。これらのオプションは、日銀の次の一手を待つ間のリスクを限定しつつ、下方向の値動きに備える手段となる。

最新の全国コアCPIが2.7%となった点も見通しへの確信を強める。政府補助金の縮小により基調的な物価圧力が顕在化し始めているためだ。このインフレ指標は、日銀が追加引き締めに踏み込むための「追い風」となる。当社は、市場が年末の政策金利1.25%に向けた今後の利上げペースを依然として過小評価していると考えている。

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