EUR/JPYは2日続落の後に反発し、金曜日のアジア時間には184.50近辺で取引された。ただ、短期的なバイアスは弱含みのままで、現物相場はセッションVWAP(出来高加重平均価格)の185.50を下回って推移した。上値では、9期間EMAが184.64、50期間EMAが184.91と、狭いEMA帯が上値抵抗として意識され、目先の上昇余地を抑えている。
テクニカル面では、値動きは引き続き対称三角形の中で収れんしており、上辺は185.90近辺、下辺は183.50付近に位置する。上方ブレイクとなれば地合いは強気に傾き、4月17日につけた史上最高値187.95が視野に入る。一方、下値では3月16日の4カ月安値181.87、続いて6カ月安値180.81が意識される。モメンタム指標は落ち着いており、14日RSIは46.58と中立水準(50)をやや下回る。この分析はAIツールの支援を受けて作成された。
テクニカル見通しとマクロ要因
EUR/JPYは対称三角形の中にとどまり、重要な値動きに向けてエネルギーを蓄えている状況だ。足元では、下値支持の183.50付近と上値抵抗の185.90近辺に挟まれ、レンジが縮小している。こうした収れんは、買い手と売り手の均衡が今後数週間で崩れる可能性を示唆する。
このテクニカル環境の背景では、2026年6月のユーロ圏インフレ指標が市場予想をやや上回る2.4%となり、欧州中央銀行(ECB)が将来の利下げを示唆しにくくなっている。ユーロの基調の強さは、上方向への動きが出た場合の土台となる。市場ではECBの年末までの利下げ回数の織り込みが2回未満へと低下しており、1カ月前の3回程度から後退した。
一方、日本銀行は慎重な政策姿勢を維持しており、直近の短観では企業の景況感が小幅に低下した。利下げに慎重なECBと、現状維持基調の強い日銀という政策スタンスの違いは、通貨ペアのボラティリティを高めやすい典型的な構図だ。過去にも、こうした乖離がEUR/JPYの大きなトレンドに先行した例があり、2024年後半の上昇局面がその一例となる。
ポジショニングとトレード戦略
この環境を踏まえ、185.90のレジスタンスを上抜ける上昇ブレイクを想定したポジショニングを検討する。4月高値187.95方向への動きに備え、権利行使価格186.00近辺の8月限コールオプションの買いを選好する。これは上昇局面に参加しつつ、リスクを事前に限定できる戦略である。
ただし、RSIが50を下回って推移していることが示す迷いは無視できない。方向性ではなく変動そのものを狙うなら、8月下旬満期のオプションを用いたロング・ストラドル(コールとプットの同時買い)が有効となり得る。足元で1カ月物のインプライド・ボラティリティが8.9%へ上昇していることは、市場も通常より大きな値幅を織り込み始めていることを示す。
一方で、価格が183.50の支持を下抜けた場合、強気バイアスは否定される。その場合はプットオプションを用いて下値を追随し、4カ月安値の181.87付近をターゲットとする。この水準は、売り手が市場の主導権を決定的に握ったことを示す明確なシグナルとなる。
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