ポーランドの6月インフレ率は2.5%へ低下し、前月の3.1%から鈍化した。消費バスケット全体で下落が広がり、ポーランド国立銀行(NBP)の目標とも一致した。下振れサプライズを主導したのは今回も食品価格で、コアインフレは概ね横ばいとみられ、推計で3.0~3.1%となった。今回の弱い結果を受け、金利見通しは変化している。市場は追加利上げの可能性を織り込みから外し、代わりに長期的には約10bpの利下げを織り込み始めた。
金融政策スタンスは引き続き焦点だ。年後半にインフレが悪化するとの見方が、NBPの政策金利をより長く据え置かせる要因となる一方、短期の市場金利には低下圧力がかかっている。為替ではEUR/PLNが4.300近辺を試し、現時点では同水準がレジスタンスとして機能している。来週のNBPが利下げに前向きであることを示唆すれば、EUR/PLNの上昇余地を後押しする。
インフレ鈍化でズロチ見通しが変化
ポーランドのインフレ率が予想外にNBPの目標である2.5%に到達したことで、当社のズロチ見通しは変化した。市場はもはや利上げを織り込まず、利下げの可能性を織り込み始めている。これはポーランドの市場金利に下押し圧力が強まる明確なシグナルであり、ユーロに対するズロチの足元の強さを損なうとみている。
この見方は、ポーランド統計局の最新データによって裏づけられる。同統計は2026年6月の速報推計を確認し、インフレ率は3年以上で最低の水準となった。これを受け、ポーランド2年国債利回りはすでに4.95%へ低下しており、市場がよりハト派的なNBPを見込んでいることを反映している。同時に、ユーロ圏の足元のPMIは景気の軟さが続いていることを示し、域内のディスインフレ傾向を強めている。
NBP会合を前にEUR/PLNで生じる機会
デリバティブ投資家にとって、今後数週間のEUR/PLNには魅力的な機会が生まれる。権利行使価格を4.300のレジスタンス水準、またはそれをやや上回る水準に設定したEUR/PLNのコールオプションを買うことが最も妥当な戦略だと考える。これにより、NBPが利下げに前向きな姿勢を示した場合の上方ブレイクの可能性に参加しつつ、最大損失を厳格に限定できる。
この状況は、NBPがサプライズ利下げを実施しEUR/PLNが急騰した2023年末を想起させる。来週予定されるNBP会合は、同様の動きを引き起こし得る主要なカタリストである。したがって、オプションを通じたポジショニングは、中銀発表を前に想定されるボラティリティを活用する手段となる。
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