米ドル/ユーロは、米PCEインフレ統計を控えFRBの利上げ観測が強まる中、小幅上昇

by VT Markets
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Jun 25, 2026

FED利上げ期待とPCE統計に注目集まり、EUR/USDは上昇

EUR/USDは木曜の欧州時間早朝、1.1370近辺へ小幅上昇した。先週、新FRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏がタカ派的なメッセージを発したことを受け、市場では早ければ9月にも米利上げがあり得るとの見方が織り込まれ始めている。きょう後半は米個人消費支出(PCE)価格指数の発表に関心が移り、結果次第では慎重姿勢が強まる可能性がある。

総合PCEは5月に前年比4.1%上昇(前月3.8%)と予想され、コアPCEは4月の3.3%から3.4%へ小幅上昇が見込まれている。予想を上回る結果となれば、追加引き締め観測が強まり、ユーロに対して米ドルを下支えする展開となり得る。テクニカル面では、同通貨ペアは依然として上値の重い地合いで、20日ボリンジャーバンドの単純移動平均線を下回り、100日移動平均線も大きく下回って推移している。下限バンドは1.1351近辺に位置し、RSI(14)は28.3と売られ過ぎ圏にある。サポートは1.1350、その次は1.1300。レジスタンスは1.1411、1.1530、1.1650が意識される。

中央銀行の方向性の違いと政策の影響

今朝のEUR/USDは1.0750近辺で推移しており、主要因は中央銀行間の政策スタンスの分岐だ。FRBはインフレの粘着性を背景に利下げに慎重な一方、欧州中央銀行(ECB)は今月6月6日にすでに利下げを実施した。この政策の乖離がユーロの基調を圧迫している。

市場の関心は、今後発表される米PCEインフレ指標へ移っている。FRBが重視するインフレ指標であるコアPCEについて、当方は前年比2.7%と予想しており、若干の鈍化ではあるものの、目標をなお大きく上回る水準だ。予想を上回れば、「高金利の長期化」シナリオが補強され、米ドル高につながりやすい。

テクニカル見通しと重要水準

テクニカル面では、EUR/USDは50日移動平均線を下回った状態でもみ合っており、中期的な見通しは弱気に傾いている。RSIは売られ過ぎの目安である30近辺をわずかに上回る水準にとどまり、下落トレンドは進行しているものの、明確な反転シグナルはまだ乏しい。こうした環境では、短期的な戻り局面での売りが、オプション取引では検討余地のある戦略となる。

デリバティブ取引では、今後数週間のポジショニングに向けた重要水準を注視している。目先のサポートは心理的節目の1.0700で、明確に割り込めば年初来安値近辺の1.0650方向が視野に入る。上方向の戻りは、50日移動平均線に相当する1.0810近辺で強い上値抵抗に直面しやすい。

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