USD/SGDは上昇基調を5営業日連続で延長し、先に1.2939まで上げた後、日中高値1.2974を付けた。直近の動きにより過熱感が強まり、モメンタムは冴えないとされる一方、レートが1.2940を上回って推移する限り、同行の短期見通しでは一段高の余地が残る。これを踏まえ、UOBは1.2980の試しを視野に入れ、1.3000を次のレジスタンス、超短期の上値上限として位置付けた。
1〜3週間の時間軸では、UOBのテクニカル判断は引き続き強気。月曜(6月22日)時点でスポットは1.2920、1.2960に向けた上昇を想定していたが、その後同水準を上回り、終値は1.2969(前日比+0.24%)となった。次のテクニカル目標は1.3000に設定され、強気見通しは1.2915が維持されることが条件。従来「強いサポート」として示されていた水準は1.2890だった。
テクニカルおよびファンダメンタル要因
米ドルはシンガポールドルに対して堅調さを維持しており、5日続伸となっている。値動きは、今後数週間にわたりじり高基調が続く可能性を示唆する。次のテクニカル目標は1.3000水準。
上昇圧力は、米国からの堅調なファンダメンタルズに支えられている。直近の2026年5月の雇用統計では、雇用者数が25万人超増加と力強い内容となり、コアインフレ率も3.1%と粘着的だ。これらのデータは、FRBが政策金利を据え置くとの見方を補強し、米ドルにとって追い風となる環境を形成している。
戦略的なトレード・ポジショニング
想定される上昇に向けてポジションを構築したいトレーダーには、USD/SGDのコールオプション買いが有効とみる。具体的には、行使価格1.2950近辺の2026年7月限コールは、目標水準に向けた動きを取り込める可能性がある。上昇モメンタムからの収益機会を直接的に狙う手段となる。
もっとも、上昇が急騰ではなく緩やかなじり高であることを踏まえると、ブル・コール・スプレッドの方がコスト効率に優れる可能性がある。これは、1.2950など低い行使価格のコールを買い、1.3000など高い行使価格のコールを売る戦略で、初期コストを抑えつつ、目標水準までの上昇から収益化を図る。
米ドルに対する強気見通しは、為替レートが1.2915のサポート水準を上回って推移する限り維持される。これを明確に割り込む場合は、足元の上昇圧力が後退した可能性を示唆し、強気ポジションの再評価が必要となる。
別案として、サポートが維持されると見込むトレーダーは、アウト・オブ・ザ・マネーのプットオプション売りを検討できる。行使価格1.2900近辺の2026年7月限プットを売ることでプレミアム獲得が可能となる。この戦略は満期までUSD/SGDが行使価格を上回って推移すれば利益となり、当方の見通しと整合的だ。
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