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独PMI低迷と米欧金利差拡大でドル買い強まり、ユーロ/ドル下落

by VT Markets
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Jun 25, 2026

EUR/USDは、株式市場の売りとドイツPMIの軟化を受けて上値の重い展開となっており、米欧の成長率格差(グロース・ダイバージェンス)という見方を強めている。ドイツのサービス部門PMIは48.1から46.8へ低下し、総合PMIを一段と景気後退(縮小)領域へ押し下げた。一方、ユーロ圏の総合PMIは49.5で横ばいとなり、拡大局面への回帰に近い水準を維持した。INGはまた、EUR:USDの2年スワップ金利差が拡大し、9月以来の最大幅となっていることに加え、米ドルのリスク・プレミアムが再び意識されている点を指摘する。

金融政策面では、ECBのフィリップ・レーン・チーフエコノミストが、インフレ率は当面2%を上回る状態が続く可能性が高いと警告。これは先のハト派的なコミュニケーションと対照的で、他のECB高官からもタカ派的発言が増える可能性がある。短期的には、EUR/USDは1.1300を試すリスクが意識される。もっとも、足元の水準は短期的な推計フェアバリューを約1%下回っており、FRBのタカ派織り込みが徐々に後退すれば、中期的には回復余地があるとみられる。

成長率・政策の分岐がEUR/USDの弱さを促す

米国と欧州の成長の分岐という材料が一段と強まり、EUR/USDの重しになっている。ドイツの最新のIFO企業景況感指数は87.5と弱い内容だった一方、米国のインフレは3.0%超で粘着的に推移しており、FRBが「高金利の長期化」を維持するとの見方を裏付けている。こうしたファンダメンタルズは、短期的にドル高を支えやすい。

ECBが今月、25bpの利下げに踏み切ったこと(ユーロ圏インフレが2.4%へ鈍化したことが背景)は、FRBのタカ派的な据え置き姿勢と鮮明な対比をなす。この政策・金利差の拡大は、構造的にユーロの重荷となる。独米2年債利回り格差は年初来で最大に拡大しており、ドル建て資産の相対的な投資妙味を高めている。

EUR/USDのポジショニングと見通し

この環境下では、今後数週間の下落に備えたポジショニングが妥当とみる。下方向へのヘッジ、あるいは下落局面を狙う戦略として、権利行使価格1.0600近辺のプット・オプション購入を検討している。通貨ペアのインプライド・ボラティリティは相対的に落ち着いており、現時点ではプロテクティブなオプション戦略のコストは比較的抑えられている。

短期的な下押し圧力はあるものの、2023年末に大きく反発する前に観測された状況と同様に、相場は割安感が出つつあるとみる。これは市場がユーロ圏見通しに悲観に傾き過ぎている可能性を示し、今後数カ月の回復機会になり得る。数カ月単位の投資期間を想定するトレーダーにとっては、アウト・オブ・ザ・マネーのプットを売ることでプレミアムを得つつ、いずれ下値が固まるシナリオに備える手段となる。

年初来安値近辺の1.0650を試す当面のリスクは高まっている。特に、株式市場の不安定さが続けば、安全資産としてのドルの需要が強まりやすい。短期フェアバリューを下回って推移しているとの認識はあるものの、足元は下向きのモメンタムが支配的だ。売りの勢いが鈍る兆候が出るかどうか、これらの重要水準を注視している。

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