ドルが13カ月ぶり高値、FRB利上げ観測で金は4,000ドルに向け下落

by VT Markets
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Jun 25, 2026

金は水曜日、ドル指数(DXY)が13カ月ぶり高値となる102.00近辺まで上昇したことを受け、2日続落した。XAU/USDは4,100を割り込み、4,061ドル前後で推移。市場は年初来安値の4,023ドル再試験と、心理的節目の4,000ドルを意識している。背景には、年内の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が米国債利回りを押し上げドルを支える一方、テクノロジー株主導の世界株安もUSD需要を下支えしていることがある。

テクニカル面では、弱気派が127.2%フィボナッチ・エクステンションの4,055を試す展開で、4時間足RSI(14)は売られ過ぎ圏に接近、MACDはマイナス圏で推移している。下抜ければ4,000ドル、さらに161.8%エクステンションの3,964ドルが次の下値メドとなる。一方、上値は火曜日高値の4,145ドル近辺、月曜日高値の4,220ドル近辺が意識され、その先は3月上旬からの下降トレンドラインがおおむね4,355ドルで控える。なお、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、中央銀行は2022年に約700億ドル相当の金1,136トンを外貨準備に積み増した。

弱気見通しとトレーディング戦術

米ドル高が続き、FRBがタカ派姿勢を示していることを踏まえると、短期的に金の「抵抗の少ない方向」は下向きとみる。今後数週間で心理的節目の4,000ドルを試す展開を想定し、これに備えたポジション構築が望ましい。テクニカルのモメンタムも弱気見通しを支持しており、主要指標は金が明確に売られ過ぎにあることを示していない。

主戦略は、年初来安値の4,023ドル以下の権利行使価格を持つプットオプションの買いとする。想定する値動きを取り込むため、満期は7月・8月を中心に検討する。この手法は、3,964ドルのサポート水準に向けた一段安に対する、明確でレバレッジの効いた下落ベットとなる。

市場環境とボラティリティ戦略

足元の市場環境は、FRBの急速な利上げでDXYが20年ぶり高値まで上昇し、当初は金相場を圧迫した2022〜2023年の局面を想起させる。現在も先物市場では年内に少なくとも2回の追加利上げが織り込まれており、同様の力学が働いている。もっとも中央銀行は引き続き強い買い手で、WGCによれば2026年1〜3月期に228トン超を追加しており、価格の下支え要因となっている。

一方、AIセクターの売りや地政学リスクの継続を受け、ボラティリティの急騰には備える必要がある。この不確実性から収益機会を得る手段としては、いずれの方向へ大きく動いても利益が見込めるストラドルの購入が選択肢となる。市場が本格的にパニックに陥れば、金が「安全資産としてのドルとの相関」を短期的に反転させる可能性もある。

よりリスクを限定した戦略としては、ベア・プット・スプレッドを用いてエントリーコストを抑える手がある。具体的には、現値近辺の4,050ドルのプットを買い、目標水準である4,000ドルのプットを同時に売る。これにより利益上限は限定されるが、支払うプレミアムを圧縮でき、最大損失も明確化できる。

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