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米ドル/カナダドルは1年ぶり高値圏でもみ合い、FRB利上げ観測の強まりと原油安がカナダドルの重しに

by VT Markets
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Jun 25, 2026

USD/CADは水曜日、序盤に1年超ぶり高値の1.4239を付けた後、1.4230近辺までじり高となった。カナダドルは原油安を背景に上値の重い展開が続く一方、米ドルは市場が年内の追加利上げ観測を強めるなかで下支えされている。地政学リスクも引き続き材料で、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領が「米国との協議に弾道ミサイル計画は含まれない」と述べたほか、ドナルド・トランプ大統領は国際原子力機関(IAEA)の査察を巡るイラン側の主張に異議を唱え、合意形成の先行き不透明感が残った。

米ドル指数(DXY)は101.60近辺で推移し、1年超ぶり高水準に接近している。短期金利市場では12月までの米連邦準備制度理事会(FRB)利上げ確率が約86%と織り込まれ、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合前の約61%から上昇した。中銀見通しでも、多数派が年内の追加利上げ余地をなお見込んでいることが示された。市場の焦点は、FRBが重視するインフレ指標である5月の米個人消費支出(PCE)物価指数(木曜日発表)に移る。カナダでは、カナダ銀行(BoC)のティフ・マックレム総裁が、世界的な資金フローの不均衡が金融安定リスクの潜在的要因になり得るとの見方を示した。

金融政策の方向性の乖離がUSD/CADを押し上げ

足元のUSD/CADの強さ(1.3850近辺で推移)については、今後数週間にわたり上昇余地のあるトレンドとみている。中核となる論点は、FRBとBoCの金融政策の方向性が分かれている点だ。この政策差が明確な機会を生み、夏場にかけて継続すると判断する。

2026年5月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.1%となり、3%割れを見込んでいた市場予想を上回った。インフレの粘着性は、FRBが金利を据え置き、米ドルを下支えするとの見方を補強する。デリバティブ市場では第4四半期まで利下げの可能性がほぼ排除されつつあり、1カ月前から大きな変化となっている。

一方カナダでは様相が異なり、BoCのロジャーズ総裁が前回声明で国内需要の鈍さへの懸念を強調した。さらにWTI原油は足元で1バレル75ドルを割り込み、資源国通貨であるカナダドルの評価に直接的な下押し圧力となっている。歴史的に、2024年末に見られたような「原油80ドル割れ」の局面では、USD/CADが1.3700超で推移する傾向があった。

金利差と安全資産需要が米ドルを下支え

米2年国債利回りとカナダ2年国債利回りのスプレッドは60bp超へ拡大し、年内最大の開きとなった。これが米国への資金流入を一段と促している。従って、USD/CADの続伸で利益を狙う戦略、例えば7月下旬または8月満期のコールオプションの購入を選好する。上昇基調の継続に乗りつつ最大損失を限定できるためだ。

より広範な市場不確実性も米ドル高を後押ししている。米国と環太平洋の貿易圏との通商摩擦が続き、安全資産としての米ドルへの資金流入を促している。こうした局面では、カナダドルのように世界景気動向との連動が相対的に強い通貨に対し、米ドル(グリーンバック)が優位になりやすい。

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