GBP/USDは1.3200近辺で小幅高、米指標の強さと中東情勢の緊迫化がドルを下支え

by VT Markets
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Jun 25, 2026

GBP/USDは2日続伸し、水曜アジア時間には1.3200近辺で推移した。堅調な米国内指標と地政学面の強弱入り混じる展開を受けて米ドルが勢いを増す中でも、上昇基調を維持した。市場では、米国・イランの和平合意の可能性をめぐり相反するメッセージが織り込まれている。ドナルド・トランプ氏が「イランは核査察のため施設開放に合意した」と述べた一方、イランのアッバス・アラグチ外相は「実質的な核協議は始まっていない」と主張した。さらに、イラン側の主任交渉官はホルムズ海峡について「戦前の状態には戻らず、イランの監督下に置かれ続ける」と発言。ワシントン主催でイスラエルとレバノンの協議が始まり、イラン支援のヒズボラを巻き込む戦闘の沈静化が図られている。

米ドルを下支えしたのは、6月速報の米S&Pグローバル総合PMIが51.5から52.2へ上昇したことに加え、製造業の産出が55.1から55.7へ上振れし(予想54.8を上回る)、サービスPMIも50.7から51.3へ小幅上昇して(市場予想51.0を上回る)堅調さを示した点だ。ポンドは、キア・スターマー氏の辞任後に政治的不透明感が後退し、アンディ・バーナム氏が最有力候補として浮上、さらにウェス・ストリーティング氏の支持が労働党の長期的な党首選リスクを低下させたことから、相対的に底堅さを保った。

米ドル高は指標と地政学リスクが牽引

米ドルの強さが最大の焦点であり、ポンドの上値を抑える要因になっている。直近のデータもこれを裏付けており、6月の米総合PMIは26カ月ぶり高水準の54.6に達し、米経済が力強く拡大していることを示唆する。米国が相対的に高成長を維持しているとの見方を補強し、FRBが近い将来に利下げに踏み切りにくい環境が続く公算が大きい。

地政学リスクも、安全資産としての米ドル需要を促している。とりわけ中東で緊張が続く中、ホルムズ海峡のような重要航路で混乱が生じれば、歴史的に米国資産への需要が高まりやすい。こうした不確実性の高い地合いは、今後数週間にわたり米ドルをしっかり下支えするとの見方だ。

GBP/USDの見通しと英国市場の不確実性

英国については、状況はより複雑だ。英インフレ率がようやく英中銀(BOE)の目標である2%に戻ったのは好材料だが、その一方で今後の金融政策に新たな不透明感が生じている。市場では、8月に利下げに踏み切るのか、それとも年後半まで先送りするのかで見方が割れており、ポンドは脆弱になりやすい。

この見通しを踏まえると、GBP/USDが現行水準(1.2700近辺)から大きく上昇するには慎重姿勢が必要だ。とりわけ1.2650のサポート水準を下抜ける場合に備え、下落リスクに対するヘッジとしてプット・オプションの購入を検討したい。また、直近高値を上回る水準に権利行使価格を置いたコール・オプションの売りも、上値の重さを見込んでプレミアム獲得を狙う上で妥当な戦略となり得る。

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