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ユーロ/ドルは3カ月ぶり安値から反発、FRBのタカ派姿勢でドルの下支え続く

by VT Markets
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Jun 19, 2026

EUR/USDは金曜、3カ月ぶり安値の1.1420を付けた後に1.1460まで持ち直したものの、週間では約0.9%下落した。米国のジューンティーンス(Juneteenth)による銀行休業で薄商いとなる中、米ドルは直近高値圏からやや反落したが、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢への思惑が引き続きドルを下支えした。FRBは政策金利を据え置いた一方、見通しでは委員の約半数が年内に少なくとも1回の利上げを想定しており、ドルの押し目は限られやすいとの見方を強めた。

米マクロ指標は底堅い。5月の小売売上高は市場予想を上回って増加し、フィラデルフィア連銀製造業景況調査は6月にかけての急速な回復を示唆した。ユーロ圏では、ドイツの5月生産者物価指数(PPI)が前年比+2.2%(前回+1.7%)と伸びたものの、市場予想の+2.5%を下回った。前月比では4月の+1.2%から+0.3%へ鈍化しており、先のエネルギーショックに伴う物価押し上げ圧力の緩和、ひいては欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続する緊急性の低下と整合的だ。

金融政策の乖離とEUR/USDの見通し

EUR/USDの1.1460への反発は、方向転換ではなく、より大きな下落トレンドの中での一時的な戻りとみる。根底にある材料は、タカ派のFRBと慎重姿勢のECBという金融政策スタンスの鮮明な差だ。米ドルの下押し局面では押し目買いが入りやすく、向こう数週間での大幅な上昇余地は限定される公算が大きい。

この見方は最新の米インフレ指標でも補強される。コアCPIは前年比+3.1%と粘着性が残り、FRB目標を大きく上回った。一方、ユーロ圏のHICP速報値は+2.4%と鈍化基調が続いており、ECBに追加利上げを迫る圧力は低下している。こうした景気・物価面の乖離は、ユーロに対するドルのファンダメンタルズ面での優位性を示す。

トレーディング戦略とテクニカル水準

以上を踏まえると、デリバティブ取引ではEUR/USDの下落、もしくはレンジ推移で優位性を得られる戦略を検討したい。CMEのFedWatchツールでは、9月までに追加利上げが行われる確率を75%と織り込んでおり、相場の戻り局面は上値を抑えられやすい。ベア・コール・スプレッドの構築やアウト・オブ・ザ・マネーのプット購入は、リスク・リワード面で有利となる可能性がある。

直近のポジショニングも弱気見通しを裏付ける。最新のCFTC統計によれば、大口投機筋はユーロのネットショートを4週連続で積み増している。機関投資家のコンセンサスが弱気方向へ傾きつつあることは、「上がりにくく下がりやすい」地合いを示唆する。

注目すべきテクニカル水準は直近安値の1.1420だ。このサポートを明確に割り込めば下落トレンド継続のシグナルとなり、2025年初頭に見られた1.1250近辺への下押し余地が開ける可能性がある。一方、1.1500近辺への戻りは、新規の弱気ポジションを構築する好機と捉えたい。

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