AUD/JPYは114を上回って堅調維持、日銀利上げ観測と日本の為替介入リスクが重し

by VT Markets
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Jun 2, 2026

AUD/JPYは火曜日の欧州時間序盤、114.35近辺で底堅く推移し、100日EMAを上回る水準で建設的な地合いを維持した。RSIの強気モメンタムにも支えられている。市場の焦点は地政学的動向に置かれたままで、ドナルド・トランプ米大統領は「今後1週間」でホルムズ海峡の再開に向けた合意と、イランとの停戦延長を見込むと発言。月曜には「協議が終わっても構わない」と述べており、発言が交錯した。

日本の当局者は必要に応じて為替市場で対応する用意があると示唆しており、こうした姿勢は円安の進行を抑制し得る。日銀の植田和男総裁は水曜日に講演予定で、来週以降の利上げの可能性が焦点となる。チャート上では、スポットは100日SMAおよびボリンジャーバンドのミドルバンドを上回って推移し、RSIは57.46を示した。上値抵抗は114.75、下値支持は113.85に位置し、さらなる下方の目安は112.98および111.30。

中央銀行の方向性の乖離と市場ドライバー

AUD/JPYは114.00を上回って底堅く推移しており、豪ドルは資源価格の堅調さを追い風に支えられている。一方、豪インフレ指標が3.1%へ低下したことは、豪準備銀行(RBA)の引き締め局面が終盤に近づいている可能性を示唆する。重要な100日移動平均線を上回る限り、同ペアの建設的な見通しは維持される。

他方、日銀は来週の会合で15bpの利上げの可能性をにじませている。過去1年にわたり、緩やかながら着実な政策正常化の流れが続いてきた。これに加え、財務省による口先警戒の強まりも踏まえると、ここから先の大幅な円安は限定されやすい。

ボラティリティ、オプション戦略、主要テクニカル水準

中央銀行スタンスの乖離はインプライド・ボラティリティを押し上げており、リスク管理の観点からオプション戦略の妙味が増している。上昇余地を取り込みつつ最大損失を限定できる手段として、ブル・コール・スプレッドを検討している。例えば、7月限の114.50コールを買い、同時に7月限の115.50コールを売ることで、上方向への動きを定義済みリスクで狙う構成となる。

また、日本当局による直接介入のリスク(円急落時に実施された2022年・2024年の対応に類似)には警戒が必要だ。116.00に向けた急伸があれば、急反落を招き得る。これへの備えとして、権利行使価格が113.00を下回るアウト・オブ・ザ・マネーのプットを一部保有することは、低コストの保険として機能し得る。

目先の上値抵抗である114.75は、同ペアにとって最初の主要関門となる。この水準を明確に上抜ければ一段の強さを示し、強気ポジションの積み増しのトリガーとなり得る。逆に上抜けに失敗すれば、113.85近辺の初期サポートを試す形で押し戻される可能性がある。

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