AUD/USDは月曜日、0.7160近辺で推移した。米国の工場関連指標が市場予想を上回ったことで米ドルが底堅く推移する一方、市場全体が防御的なムードを強めたことが豪ドルの重しとなった。ISM製造業PMIは5月に54へ上昇(4月は52.7)。市場予想の53を上回り、米製造業の拡大ペース加速を示唆した。
地政学面でもドル需要が支えられた。レバノンでの攻撃後、イランが米国とのメッセージ交換を停止したとの報道を受け、中東情勢の緊張拡大への警戒が再燃したためだ。4時間足では0.7161に位置し、20期間SMA(0.7156)を上回って推移する一方、100期間SMA(0.7175)が上値を抑えている。RSIは50.0。レジスタンスは0.7163、次いで0.7175。サポートは0.7156、0.7152、0.7148、さらに0.7135手前に位置し、0.7135〜0.7175のレンジを明確にブレイクすれば次の方向性が定まりやすい。
マクロの乖離と商品市況の逆風
予想を上回る米製造業指標は、米景気の底堅さを裏付ける。こうした乖離はドル高要因となりやすく、特に政策金利を据え置いている豪中銀との対比でドルを支えやすい。両国の金利差がAUD/USDを押し下げる主要ドライバーになるとみる。
主要商品価格の弱含みも豪ドルの重荷だ。豪州の重要輸出品である鉄鉱石先物は、この1カ月で5%超下落し、1トン当たり108ドル近辺で推移している。産業需要の減速を反映しており、豪州の輸出収益と通貨評価に直接的な下押し圧力となる。
テクニカル要因と取引戦略
0.7135〜0.7175のもみ合いを踏まえ、下方向への動きで収益機会を得られるオプション戦略に注目している。足元はレンジ内でエネルギーを溜める局面で、ファンダメンタルズの逆風を考えるとサポート割れの可能性が相対的に高い。重要指標の公表前後でボラティリティ上昇が見込まれる。
今後数週間を見据え、権利行使価格0.7100近辺のAUD/USDプットオプション購入は、リスク・リワードの観点で妙味があると考える。現行サポートを下抜ける局面で収益化しやすい構造だ。今週金曜日の米雇用統計は、この動きを誘発し得る重要なカタリストとなる。
この局面は、FRBの積極的な引き締めが商品通貨に対するドル高を継続させた2022年末を想起させる。当時、ドル高に賭けたトレーダーは大きなリターンを得た。強い米指標と慎重な世界的リスク環境という現在の組み合わせも、同様の機会を提供し得る。
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