BBHはNBPが政策金利を3.75%で据え置き、インフレ鈍化が進む中、米ドル/ズロチ相場は3.60~3.70近辺でレンジ推移すると予想

by VT Markets
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Jun 2, 2026

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)は、ポーランド国立銀行(NBP)が政策金利を3.75%に据え置き、3会合連続で据え置くと予想している。過去1年で計200bpの利下げを実施したことから、緩和局面は終了したとの見方も示した。ヘッドラインとコアのインフレ率は、NBPの第2四半期見通し(それぞれ2.4%、2.6%)を上回って推移しているものの、現時点で引き締めへ転じる環境には至っていないという。

5月のヘッドラインCPIは前年比3.1%と、前月から0.1%ポイント低下し、市場予想(3.6%)も下回った。エネルギーショックの価格転嫁は限定的であることを示唆する。景気も減速しており、第1四半期の実質GDP成長率は前期比0.5%(市場予想0.7%)にとどまった。前年比成長率も、NBP予測の4.0%および第4四半期の4.1%から3.4%へ鈍化した。BBHはUSD/PLNが3.6000〜3.7000のレンジ内で推移すると見ている。

ズロチ見通し:政策の安定と低ボラティリティ

NBPが政策金利を3.75%で据え置いていることを踏まえると、当面のズロチは低ボラティリティ局面が見込まれる。中銀の利下げサイクルは終了したが、想定を下回る経済成長と直近のインフレ鈍化により、早期利上げの圧力は乏しい。こうした安定は、通貨が予測可能な値動きにとどまりやすいことを示唆する。

ポーランド統計局(GUS)の最新データもこの見方を後押しする。2026年5月のヘッドラインインフレ率は前年比2.5%と落ち着いた水準だった。さらに第1四半期のGDP成長率は2.0%と小幅であることが確認され、いずれもNBPが当面様子見姿勢を維持する根拠を強める内容となった。これにより、ズロチが急変動する主要な材料が一つ取り除かれた。

レンジ相場でのトレーディング戦略

この見通しを踏まえると、今後数週間はボラティリティを売る戦略が最も魅力的だと考える。USD/PLNオプションの1カ月インプライド・ボラティリティは足元で約7.5%と低水準で、過去数年の高水準を大きく下回っている。ショート・ストラングルやアイアン・コンドルといった戦略は、時間価値の減少(セータ)と通貨ペアが想定レンジ内にとどまることで収益を狙える。

USD/PLNは引き続き3.6000〜3.7000の狭いレンジ(チャネル)内での推移を予想する。現物レートは足元でこのレンジ上限をやや上回る水準にあり、ペアが低下方向へ回帰する局面で利益を得られる弱気のポジションを組成する余地がある。3.7000を上回る行使価格に設定したコール・スプレッドの売りは、この見方を表現する上で慎重な手段となり得る。

もっとも、トレーダーはUSD/PLNのショートに伴うマイナス・キャリーに注意が必要だ。米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利が5.50%にある中、ズロチのロング(=USD/PLNショート)を保有すると金利差コストが発生し、レンジ戦略の収益を目減りさせ得る。このため、現物の直接ポジションよりも、保有コストを抑制しやすいオプション戦略の方が相対的に魅力が高い。

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