インド準備銀行(RBI)は金曜日の会合で、政策金利を5.25%に据え置く見通しだ。これで3会合連続の現状維持となる。一方、市場では、ルピー(INR)の一段安を抑え通貨を下支えするため、RBIがタカ派寄りの姿勢を示すリスクを織り込み始めている。
為替では、USD/INRが5月20日の過去最高水準である97.0000近辺から、金曜日には95.0000まで反落した。背景には、RBIによる積極的な為替介入とサンジャイ・マルホトラ総裁の口先介入に加え、原油価格の下落があり、直近の通貨下落局面を経てルピーの安定化に寄与している。
ルピー回復を受け、RBIは据え置きへ
当社は、RBIが今週金曜日の会合で政策金利を5.25%に据え置くと予想する。ルピーはすでに対ドルで持ち直しており、USD/INRは直近で97.00の高値から95.00へ低下した。これは、RBIによるドル売り介入と、世界的な原油価格の下落が支えとなった。
ただし、通貨を一段と下支えするため、RBIがタカ派サプライズを打ち出すリスクが高まっているとみる。足元のデータでは、5月の消費者物価指数(CPI)上昇率が予想外に4.9%へ加速し、中央銀行に引き締め圧力が強まった。市場が十分に織り込んでいない可能性があるなか、サプライズ利上げは現実的なシナリオとなり得る。
このリスクを踏まえ、デリバティブ投資家は短期のUSD/INRプットオプションの購入を検討すべきだと考える。RBIが実際に動いた場合、通貨ペアが急落する局面で収益機会を狙いつつ、損失を限定できる手段となる。今後数週間に満期を迎えるオプションのインプライド・ボラティリティは高止まりしているが、タカ派対応が出れば反応はそれを大きく上回る可能性が高い。
RBI介入、原油、オプション見通し
RBIの姿勢は、直近の公式統計にも表れている。先週の外貨準備高は21億ドル減の6,410億ドルとなり、ルピーを下支えするため市場で積極的に介入していることが確認できる。こうした動きは、通貨が再び下落するのを防ぎたいという明確な意図を示している。
ブレント原油が1バレル85ドル超から80ドル前後へ下落したことも、ルピー高を後押ししている。インドは主要な原油輸入国であり、原油安は貿易赤字への圧力を和らげる。こうした好環境は、RBIが通貨安定により注力できる余地を広げる。
RBIが金利据え置きとする一方で、強いタカ派的な文言を用いる場合、ルピーは安定、または小幅に上昇すると見込まれる。その場合、会合前に織り込まれていたボラティリティを売る戦略が視野に入る。焦点は、マルホトラ総裁が今後の対応についてトーンを変えるかどうかにある。
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