フィリピンの金相場、通貨ペソの動きで下落 中銀の買い入れが金の先行きを下支え

by VT Markets
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Jun 19, 2026

フィリピンの金価格は金曜日、FXStreetのデータによれば下落した。金は1グラム当たり8,082.94フィリピン・ペソ(PHP)と、木曜日の8,228.00PHPから低下し、1トラ当たりでも94,277.62PHPと前日の95,969.73PHPから軟化した。FXStreetはまた、10グラム当たり80,828.96PHP、1トロイオンス当たり251,406.10PHPとしている。

FXStreetは、国際価格をUSD/PHP為替レートでフィリピン通貨に換算し、標準的な計量単位に換えて現地の金価格を算出している。数値は公表時点の市場レートを用いて日次更新され、あくまで参考値であり、現地の実勢価格は乖離する可能性がある。別途、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のデータによると、中央銀行は2022年に約700億ドル相当の金1,136トンを外貨準備に積み増し、統計開始以来で最大の年間購入とされた。

短期的な変動と金の長期ファンダメンタルズ

足元の現地金価格の下落は、貴金属そのものの弱さというよりも、小幅な通貨要因による変動と捉える。金のファンダメンタルズは、安全資産としての役割とインフレヘッジ機能に支えられ、引き続き堅調だ。短期的なノイズは、長期的な上昇トレンドを見込む投資家にとって、エントリーポイントとなり得る。

中央銀行は引き続き重要な買い手であり、価格の下支え要因となっている。WGCの最近のデータによれば、中央銀行は2022年と2023年の双方で準備に1,000トン超を追加しており、購入はなお強い。特に新興国を中心とする公的部門の持続的な需要は、金への戦略的シフトという世界的な潮流を示唆する。

マクロ要因、戦略、地政学

注目点は、金と米金利の逆相関関係である。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ局面の終了を示唆し、市場が利下げの可能性を織り込みつつあるなか、利息を生まない資産にとって追い風の環境になりつつある。歴史的に、金利が低下方向へ転じる局面では米ドルが弱含み、金価格は上昇しやすい。

この見通しを踏まえ、押し目はデリバティブを通じたロング構築に活用すべきだとみる。今後数カ月に期限を迎えるコールオプションの購入を検討しており、想定される上方向のボラティリティを取り込みたい。この戦略は、上昇局面の利益機会に参加しつつ、最大損失を明確に限定できる。

地政学的緊張も引き続き主要なドライバーであり、近い将来に沈静化する兆しは乏しい。金はリスク資産と逆相関の関係にあるため、株式市場で売りが強まれば安全資産への逃避が起こり、金価格を一段と押し上げる可能性がある。したがって、次の上昇局面に向けた触媒として、株式市場のボラティリティを綿密に監視する。

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