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イラン停戦協議でリスク選好改善、豪ドル/米ドルは下げ渋り 市場の焦点はFRB政策決定へ

by VT Markets
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Jun 17, 2026

AUD/USDは水曜日、0.7070近辺で推移し、総じて小動きとなった。米国・イラン紛争を巡る新たな動きを受けてリスクセンチメントが改善し、豪ドルは下支えされた。トランプ米大統領がイランとの停戦枠組みを支持し、ホルムズ海峡が再開したと述べる一方、テヘランが「問題を起こせば」爆撃を再開する可能性にも言及したことで、ムードが変化した。海運データでは、枠組み合意後に複数のイラン産原油タンカーが同海峡を通過したことが示され、中東からの供給回復観測が強まってエネルギー価格の重しとなった。ただし不確実性は依然として高い。

注目は米連邦準備制度理事会(FRB)の6月政策決定にも向かった。市場では、ケビン・ウォーシュ議長の下で初となる会合で、政策金利が3.50%~3.75%のレンジに据え置かれるとの見方が優勢。政策当局は、原油に起因するインフレ圧力の緩和と、なお高止まりする総合インフレおよび底堅い米景気を天秤にかけている。4時間足では、20期間SMA(0.7064)を上回る一方、100期間SMA(0.7101)を下回って推移し、RSIは55近辺。上値抵抗は0.7074、次いで0.7101。下値支持は0.7065付近で、0.7064、0.7058、0.7054も意識される。

豪ドルは商品市況と対中関係の改善が支え

AUD/USDは0.6650前後で中立的なトーンの取引が続いている。豪ドルは、中国との貿易摩擦の緩和から一定の支援を得ている。直近の外交協議がリスクセンチメントを押し上げ、一般に豪ドルに追い風となりやすい。

この改善ムードは、主要コモディティ価格の回復によっても裏付けられている。豪州経済の重要なドライバーである鉄鉱石先物は、5月の下落後、今週は1トン当たり115ドル近辺まで持ち直した。最大輸出品目の強含みは、通貨の底堅さを正当化する堅調なファンダメンタルズ要因となる。

政策不確実性とボラティリティ取引戦略

もっとも、来週予定されるFRBの政策決定を控え、慎重姿勢は維持される。FRBが政策金利を4.25%~4.50%で据え置くとの予想が大勢だが、想定以上にタカ派的な文言が示されれば米ドル高が進み、通貨ペアの上昇余地を抑える可能性がある。これは、豪準備銀行(RBA)が政策金利(キャッシュレート)を3.85%で「当面据え置き」とみられる状況と対照的であり、金利差は米ドル優位となっている。

テクニカル面では、AUD/USDは20日移動平均線(0.6625近辺)を上回って推移しており、慎重ながら強気バイアスを維持しているとみられる。目先の上値抵抗は直近高値0.6680で、これを上抜ければ、より重要な100日移動平均線の0.6710が視野に入る。RSIは52前後で、勢いは強烈というより安定的であることを示唆する。

こうした強弱材料が混在する環境下では、短期のボラティリティを売る戦略が有効となり得る。AUD/USDの1カ月物オプションのインプライド・ボラティリティは8.2%と、3カ月ぶりの低水準まで低下しており、市場がレンジ相場を想定していることを示す。そこで、0.6600~0.6710のレンジ外に権利行使価格を設定したアイアン・コンドルなど、想定される値動きの乏しさからプレミアム獲得を狙う戦略が検討対象となる。

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