米ドル/円は160.30円近辺で総じて小動きとなり、UOB(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行)は直近の値動きから新たな方向性のシグナルが乏しいと指摘した。従来は159.70~160.35円のレンジが想定されていたが、その後はやや上振れて159.72~160.39円の範囲で推移し、160.32円で取引を終えた(前日比+0.07%)。目先の取引セッションについて、同行は持ち合い継続を見込み、日中レンジを159.90~160.50円と予想している。
1~3週間の時間軸では、UOBは6月12日(当時スポット160.10円)時点の見通しを維持し、米ドル/円は159.40~160.70円のレンジ相場が続く可能性が高いとしている。短期の枠組みを超えた中長期チャートでは、モメンタムが鈍い一方で、上昇ウェッジ上限となる161.15円近辺の試しを示唆する形状がなお整合的だという。
Range-Bound Price Action And Trading Strategy
米ドル/円は狭いレンジに閉じ込められており、短期的に明確な方向感が出る材料は乏しい。向こう数週間は、おおむね159.40~160.70円での推移を見込む。この持ち合いは、新たな大きなトレンドが立ち上がる前の落ち着いた局面を示唆する。
こうした狭いレンジは、ストラングル売りやアイアン・コンドルなど、低ボラティリティで収益機会を狙う戦略に適している。具体的には159.40円近辺のプットと160.70円近辺のコールを売却し、相場が横ばいで推移する間にプレミアム獲得と時間価値の減少(タイムディケイ)を取り込む狙いとなる。
Factors Behind Consolidation And Upside Risks
この高水準での持ち合いの主因は、依然として大きい日米金利差にある。最新の米インフレ指標が3.3%前後で底堅く推移するなか、FRBの政策金利は5.50%と高水準を維持し、日銀の0.1%を大きく上回る。この金利差がドルを下支えし、円の大幅な反発を抑えている。
一方で、上値を160円台で抑えているのは、日本当局による為替介入リスクだ。2024年に米ドル/円が初めて160円台を超えた局面で、大規模な円買いが入った経緯は記憶に新しい。この「前例」が心理的な壁となり、足元のレンジ上限を補強している。
基本戦略はレンジ前提だが、161.15円水準を試す可能性も小さいながら残る。1カ月物のインプライド・ボラティリティが8%強と比較的落ち着いていることを踏まえると、権利行使価格161.00円のアウト・オブ・ザ・マネーのコールを割安に買い、サプライズ的な上放れに備えるのは低コストの選択肢となり得る。
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