BBHは、リクスバンクが木曜日の会合で政策金利を6会合連続で1.75%に据え置き、年末までに25bp利上げという市場の織り込みに対してけん制姿勢を強めると予想している。インフレは「落ち着いた(benign)」と評価され、景気には需給ギャップ(余剰生産能力)が残るとの認識から、BBHの中心シナリオは政策の据え置き継続だ。こうした環境はスウェーデン・クローナ安につながりやすいとしている。
BBHは更新後の金利見通し(レートパス)について、リクスバンクが2026年10-12月期(Q4)まで「変更なし」を示唆し続けると見ている。加えて、最初の本格的な25bp利上げ時期は2028年1-3月期(Q1)から2027年後半へ前倒しされ得るものの、全体としては「長期の据え置き」と位置づけている。
市場予想と中央銀行政策の乖離
リクスバンクが今週も政策金利を1.75%で据え置くと見込まれる中、当社は投資機会が生じつつあると考える。市場は依然として年末までの25bp利上げを織り込んでいるが、この見方は中央銀行が積極的に抑制(けん制)する公算が大きい。すなわち、市場予想と実際の中央銀行政策との間に明確な乖離が存在する。
長期据え置きの根拠は最新データにも支えられる。スウェーデンの2026年5月のCPIFインフレ率は1.9%と、リクスバンクの目標である2%をわずかに下回った。一方、失業率は7.8%へ小幅に上昇している。GDP成長が鈍く、経済に十分な余剰能力がある状況では、リクスバンクが引き締めに動く国内要因は乏しい。
通貨への含意と取引機会
この見通しは、とりわけ米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な「据え置き」を維持している米ドルなどに対し、スウェーデン・クローナの重しとなる。市場がリクスバンク見通しを再調整する過程で、SEKは下落すると予想される。デリバティブ取引では、今後数週間にかけてEUR/SEKおよびUSD/SEKの上昇を見込むポジショニングを検討すべきだろう。
この見方を表現する分かりやすい手段はオプション市場である。当社はUSD/SEKのコールオプション買いに注目しており、リスクを限定しつつクローナ安による上昇余地を取り込める。リクスバンクのスタンスは予見可能性が高く、インプライド・ボラティリティが相対的に低水準にとどまる可能性があるため、こうしたポジションのエントリーとして魅力的な局面になり得る。
歴史的にリクスバンクは、市場が想定したよりも長くハト派スタンスを維持してきた(例:2015〜2019年)。その結果、SEKが長期にわたり相対的に弱含む局面が生じやすかった。今回も同様のパターンが再現され、クローナをショートとするポジションが報われると当社は見込む。
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