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米ドル/円は160円を視野に 日銀・ウォーシュ主導のFRB会合控え、変動率上昇と介入リスク高まる

by VT Markets
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Jun 12, 2026

USD/JPYは金曜日に160.20近辺で推移し、来週の日銀政策決定会合と、ケビン・ウォーシュ議長による初の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に円はやや上値の重い展開となった。日銀の利上げ観測は強まりつつあるが、通貨の下支えは当局が追加引き締めの可能性も示唆するかどうかに左右される可能性がある。米国では、FOMC声明、経済見通し、記者会見に注目が移り、FRBが年後半もタカ派バイアスを維持するかどうかを占う手掛かりが探られる。

短期取引では、4時間足チャートでUSD/JPYは160.21。100期間SMA(159.72)を上回って推移する一方、20期間SMA(160.35)近辺が上値を抑え、地合いは概ね中立。RSIは49近辺。上値抵抗は160.34に集中し、160.35および160.38が続く。下値支持は160.17、次いで159.96が意識され、159.72がより深いテクニカルな下値の節目として機能している。

主要中銀会合を前にした政策リスクとボラティリティ

USD/JPYは160.20近辺で取引されているが、この水準は歴史的に当局の反応を引き起こしやすい。2024年4〜5月に、円相場が160を上抜けた局面で財務省が介入に踏み切った経緯を踏まえると、今後数週間に同様の動きが出る可能性に強い警戒が必要だ。無ヘッジのロングポジションを保有することは極めてリスクが高い。

日銀の利上げ観測は強まっているものの、市場の反応は将来のガイダンス次第とみる。日本のコアインフレ率が2.4%で推移するなか、単発の利上げにとどまり追加引き締めへのコミットメントが示されなければ、政策の失敗と受け止められ、むしろ円安が進む可能性がある。ハト派的な利上げとなれば、ペアが不意に162方向へ押し上げられる展開もあり得る。

太平洋の向こう側では、ウォーシュ議長にとって初のFOMCに視線が集中しており、前任者よりもタカ派色の強いトーンを想定する。米コアPCEインフレ率は2.9%と粘着的で、ハト派への転換を示唆する余地は乏しく、米ドルの下支え要因となりそうだ。議長発言は、年内のドルの方向性を左右する重要な材料となる。

不確実性が高まる局面でのトレーディング戦略

両中央銀行を巡る二重の不確実性は、明確な方向感よりもボラティリティ上昇を招きやすい環境を作る。このため、会合後にいずれの方向へ大きく動いても利益が狙える1週間ストラドルなどの手段で「ボラティリティを買う」戦略を推奨する。USD/JPYの1週間インプライド・ボラティリティは既に11.8%まで上昇しており、市場の警戒感を映している。

USD/JPYにやや強気の見方がある投資家には、リスクを限定しつつ上昇余地を取り込むためにコールオプションの活用を提案する。これに、より安価なアウト・オブ・ザ・マネーのプットを組み合わせれば、日銀のサプライズ的なタカ派姿勢や突発的な介入に対するヘッジとなる。この戦略により、上昇局面への参加を図りつつ、想定損失に上限を設けることができる。

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